「前髪」がある女性が多いのは、日本独特の文化のようだ。2021年に発売された本『なぜ外国人女性は前髪を作らないのか』(サンドラ・ヘフェリン著)が話題を呼んだように、欧米では、ライフスタイルや毛質などの関係で、前髪を作らない女性が多いという。そしてフランス版『マリ・クレール』によれば、きれいにスタイリングした前髪は「ジャパニーズ・フリンジ〈イギリス英語で前髪の意味〉」などと呼ばれ、今、セレブの間で人気になっているそうだ。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
秋に取り入れたい、シックな最旬ヘアディテール「日本風の前髪」
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イメージを変えたいとき、ロングヘアからショートヘアにしたり、いつもとは違う髪色にしたりしたくなるもの。そんなとき、さりげない変化を加える、別の選択肢もある。それが前髪だ。
流行に関係なく、前髪は季節ごと、長さやスタイリングのバリエーションとともに進化する。最近、もっとも話題になっているのは、「ジャパニーズ・フリンジ」(ジャパン・バングス〈アメリカ英語で前髪の意味〉)や「ジャパニーズ・バングス」とも呼ばれる)だ。仏ヘアスタイリストのDelphine Courteille(デルフィーヌ・クルティーユ)に、すでにスターたちが取り入れているこのトレンドについて詳しく聞いた。
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日本風の前髪:「カワイイ」と「洗練」の融合
Dimitrios Kambouris / Getty Images
日本風の前髪とはどのようなものかについて尋ねると、クルティーユ氏は「カワイイ」文化にインスパイアされた、日本女性にとても人気がある「眉毛のすぐ上でカットした前髪」について語った(原文には「カワイイ」は日本語でキュートの意味であるという説明がある)。「ジャパン・バングスは、眉のアーチのあたりを分け目にして、サイドに寄せることが多いのですが、真ん中で分けておでこを見せること(センターパート)もあります。毛先をすいた前髪もありますが、たいていは厚みのある前髪です」と彼女は説明する。
日本風の前髪のもうひとつの特徴は、幅広いヘアスタイルに適応することだ。たとえば、ヘアスプレーでベールをかけてセットしたり、ポニーテールやストレートヘアと組み合わせたりして、とても「きれい」でなめらかに仕上げることもできるが、ウェーブのかかったヘアやルーズなシニヨンなど、もっと「無造作」にスタイリングすることもできる。