あなたが裕福になれないのは、努力が足りないわけでも、仕事で成果が出ないからでも、ましてや不景気だからでもありません。サラリーマンである限り打ち破ることは不可能な「4つの壁」に邪魔をされているからにすぎません…。そう話すのは、資産数億円を達成した元メガバンカーの坂下仁氏。今回は坂下氏の新刊『新版 いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)より一部を抜粋し、サラリーマンが裕福になることを邪魔している4つの壁とそれを打ち崩すためのキーパーソンについてご紹介します。
サラリーマンが裕福になることを阻む「4つの壁」
サラリーマンはけっして経済的に自由にはなれません。あなたの周りにも経済的に自由なサラリーマンはいないはずです。
もしいたとしても、それは親が大金持ちであるか、こっそりと副業に勤しんで経済的に自由になっているのであって、サラリーマンとしての給料だけで経済的に自由になったわけではありません。
そもそも、これまでサラリーマンがお金持ちになれなかった原因は、「一生懸命働いて、自分の収入を増やす」ことにしか関心を持たなかったからです。金儲けを指南する本や教材も、ことごとく「自分自身がお金持ちになる」ことを前提としていました。
しかし、そうやって自分自身がお金持ちになることを目指しても、必ず限界がきます。その限界を私は「4つの壁」と呼んでいます。
4つの壁とは、節税したくてもできない「税制の壁」、努力が昇給に反映されない「給与体系の壁」、副業を禁止する「就業規則の壁」、そして転職しても給与が上がらない「転職市場の壁」のことです。お金持ちになることを目指してスキルを必死に磨き、死にもの狂いで働いても、すぐにこの4つの壁があなたの前に立ちはだかります。
つまり、あなたが裕福になれないのは、努力が足りないわけでも、仕事で成果が出ないからでも、ましてや不景気だからでもなく、これら4つの壁に邪魔をされているから。この4つの壁だけは、どんなに幸運なことが起きようとも、けっして崩れることはありません。
では、どうしたらいいのか?
そこで、まずは「自分自身がお金持ちになる」という発想を捨てましょう。本気で経済的自由を手に入れたければ、「スキルを必死に磨いて、死にもの狂いで働きつづけ、自分自身がお金持ちになる」という発想を一切がっさい捨ててください。
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「ある人」が自分の収益源を手に入れる」とあなたもお金持ちに
「自分自身がお金持ちになる」という発想を捨て去ることができましたか?
そうしたら代わりに、「妻をお金持ちにする!」と決心してください。
サラリーマンがお金持ちになることは不可能ですが、じつは夫が妻をお金持ちにすることは意外と簡単です。
それは、彼女たちに4つの壁がないからです。会社勤めをしていない主婦には、「税制の壁」も「給与体系の壁」も「就業規則の壁」、そして「転職市場の壁」も関係がありません。そのため、妻の器は際限なく大きくすることができます。器が大きくなればなるほど、社会に対して大きく貢献でき、貢献すればするほど感謝の気持ちが大きくなるので、お金もたくさん入ってくる。
だから、まずは、妻の器を大きくすることに集中しましょう。そして、二人で一緒に成長しながら社会に貢献し、妻の器にお金が流れ込む仕組みをつくり上げるのです。
一方で、あなた自身の器を大きくすることは後まわしにしましょう。せいぜい4つの壁にぶつかって壊れない程度に抑えておく。むしろそれよりも、あなたの妻が器を大きくするのを手伝うこと。その一点に集中するのです。
ただし、「妻をお金持ちにする」とは、あなたが一生懸命に働いて、稼いだお金を奥さんにあげるということではありません。「妻が自分の収益源を手に入れる」という意味だと思ってください。
この発想こそが、「サラリーマン」という安定を手放さずにお金持ちになるために必要なのです。