屋根材ごとに耐用年数は違う!?メンテナンス時期の目安とは
屋根塗装と一言でいっても、使う屋根材ごとに耐用年数は異なります。どのような屋根材を使うかによってメンテナンスの時期も変わってくるため、自宅の屋根材を確認しましょう。
日本瓦
日本瓦は強度が高く、ほかの屋根材よりも耐久性に優れているため屋根塗装は必要ありません。
日本瓦の耐用年数は50~100年といわれており、基本的に定期的なメンテナンスは必要ありません。しかし、瓦の一部が割れていたり欠けていたりといったこともあるため、台風や大雨に備える際などに瓦部分を確認しておくとよいでしょう。
セメント瓦
セメント瓦とは、セメントと砂を混ぜ
てつくられた屋根材のこと。表面の防水性や耐久性が低いため、塗料で表面を保護する必要があります。
セメント瓦の耐用年数は10年といわれているため、10年前後でメンテナンスをするのがおすすめです。
スレート
スレート屋根は安価で施工性に優れているため、最近人気の建材となっています。スレートもセメント瓦と同様、表面の防水性を補強するために屋根塗装を行う必要があります。
スレート屋根の耐用年数は7~12年となっているため、10年前後でメンテナンスしておきましょう。
ガルバリウム
ガルバリウム屋根とは、金属系屋根の代表格としてしばしば用いられます。ガルバリウム屋根は軽量で耐久性が高いため、定期的に塗料の塗り替えをすることで比較的長い期間、美観を保つことが可能です。
ガルバリウム屋根は10年を目安に塗料の塗り替え、20年ほど経った段階で葺き替えをするのがよいでしょう。
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屋根塗装に使用する塗料とは?耐用年数の目安
屋根塗装に必要な塗料は、種類ごとに耐用年数も大きく異なります。屋根塗装で用いられる塗料の一例をご紹介します。
ウレタン
ウレタン塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料のこと。高級感のある光沢を出すほか、厚く塗ることで屋根の塗料としてもよく使用されます。
ウレタン塗料は柔らかく扱いやすい塗料となるため、ひび割れしにくくなることがメリット。DIYの塗料としても有効です。
ウレタン塗料を扱うデメリットは、耐久性が低いこと。ウレタン塗料は耐用年数が6~8年ほどとなっており、塗料の耐用年数として平均的な値である10年を下回っています。ウレタン塗料を用いる際は、こまめなメンテナンスを心がけることが大切です。
フッ素
フッ素塗料とは、蛍石(ほたるいし)を原料としたフッ素樹脂を用いた塗料のこと。東京スカイツリーなどの大きな建物やビル、一般住宅の屋根などに使われています。
フッ素塗料は紫外線や雨水に強く、高い耐久性を誇ることがメリット。光沢に関しても、築年数が経過しても維持しやすいため、住宅の美観を保つことができます。
フッ素塗料のデメリットは、ほかの塗料よりもコストがかかることです。高耐久の高価な素材となるため、通常の塗料よりもどうしても単価が高くなります。
シリコン
シリコン塗装とは、シリコン系やアクリルシリコン系の樹脂素材を用いた塗料のこと。汚れがつきにくく高耐久であり、カラーバリエーションが豊富です。比較的安価な塗料となるため、できるだけ価格を押さえたいという方にも向いています。
シリコン塗料は上記のようなメリットがある一方、ひび割れしやすいという点がデメリットといえます。
無機塗料
無機塗料とは、ガラスや鉱石など炭素を含まない無機物によってつくられた塗料を指します。無機物は、紫外線を通さないため劣化しにくい点が特徴。耐用年数も20年超と長く、近年注目されている塗料です。
無機塗料は新しい塗料であるため、施工できる知識や経験を持つ職人がまだ少ないといわれています。施工を希望する際は、無機塗料の使用が可能な業者を探す必要があるでしょう。