生活習慣5:趣味の時間があるといい理由
「楽しい」という感情は、脳の扁桃体や海馬を活性化させ、記憶力を向上させることがわかっています。そのため、純粋に楽しめる趣味に没頭するのは非常にいいこと。
趣味がある方はそれを続けて、ない方は昔していた趣味を再開させると、始めやすく続けやすいです。 (瀧さん)
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生活習慣6:1日に、誰と話すかが肝心
会話は、言語機能を司る前頭葉の働きを活発にします。家族との「いつもの会話」だけでなく、家族以外の人との「想定外な会話」ができれば、脳への刺激もさらにアップ。
一日に、家族以外の3人と話してみましょう。スーパーのレジで「いいお天気ですね!」などと言葉を交わすだけでもOKです。 (奥村さん)
生活習慣7:相手の顔を見ながら〇〇話で盛り上がる
「年を取ると昔話が増える」と悪く言われますが、実は正反対!
昔の記憶を呼び起こし、相手に伝えることで、前頭葉などの血流が普段の何十倍にも増え、脳の働きが活発化したという研究結果も。同年代相手なら会話にさらに花が咲き、お互いの脳トレにもなります。 (瀧さん)
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生活習慣8:昼寝は、2つの条件を守ることが鉄則
睡眠は脳を休め記憶を定着させる他、不安を鎮める役割もあります。夜の睡眠の質を上げるには、昼寝は「30分まで」に。
また、「明るい場所」で、ソファや机に寄りかかって寝ると熟睡を防げます。短時間の昼寝は、集中力や作業効率をアップさせる意味でもおすすめです。 (瀧さん)
生活習慣9:1日の終わりに、たった数行でいい〇〇
「たった数行の日記を書くだけ」で、脳は大いに働きます。その日に起きたことを思い出すには海馬が、書くことをまとめるには前頭葉が、書き出すには運動野が、それぞれ活発になります。
また、自分と向き合うことで心が落ち着き、自律神経のバランスも整います。 (奥村さん)
生活習慣10:甘いものは〇〇の時間にとる
血糖値の急激な上昇は、肥満や糖尿病に結び付き、認知症のリスクを高めます。なるべく甘いものは控え、特に空腹時に食べるのは避けましょう。
どうしても甘いものを食べたいなら、おやつよりも、すでに胃に食べ物が入っている「デザートの時間」にとる方がよいでしょう。 (瀧さん)
できそうなことから少しずつでいいので、ぜひ生活習慣に取り入れてみてください。
次回はいよいよ最終回!最後に脳にいいスマホの使い方を奥村さんに教えてもらいます。
取材・文=新井理紗、井口桂介(ともにハルメク編集部) イラストレーション=カトウミナエ
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年10月号を再編集、掲載しています。