今月25日。大阪府警は売春防止法違反容疑等で逮捕、起訴されていた大阪市浪速区居住の無職・宇都宮志彦(29)被告ら計7人を逮捕、書類送致し、一連の捜査を終結したと発表した。
宇都宮らは大阪・梅田の有名な立ちんぼスポットである『泉の広場』と並び、昨今少女らが売春を行っているミナミ・『近鉄ビル』周辺や『グリ下』で少女らに声をかけ、うち数名を管理する大阪府内の建物に居住させて管理売春を行っていたという。
捜索時に少女を発見・保護
社会部記者が事件の経緯を説明する。
「宇都宮とともに、売春防止法(管理売春)、児童福祉法違反(淫行)容疑で8月8日までに逮捕されていたのが学校用品販売店経営の柴田隆行被告(43)です。
宇都宮と柴田らは昨年10月末から今年8月上旬にかけ、『グリ下』や『近鉄ビル』前で声をかけた少女らを住居に住まわせ支配下に置き、管理売春を行っていました。
一回目の逮捕時に住居を捜索した際には15歳の少女が売春させられており、のちに15~17歳の7人の少女が発見・保護されています。そのうち3名は自宅として居住していたと見られています」
管理売春は、人を、自己が占有するもしくは管理する場所または自己の指定する場所に居住させることで成立する犯罪(売春防止法12条)で、10年以下の懲役および30万円以下の罰金が科される。
60分2.1万円~約10か月で2500万円の売り上げ
宇都宮・柴田らはそのように管理下に置いた少女らに『the H』日本橋デリバリーヘルス名でSNSで客を募らせ、60分2万1000円~売春を行わせていたとみられている。
「管理下に置いた少女らに売春を行わせていた宇都宮らは昨年10月末から今年8月7日にかけ、一日あたり10万円、合計2500万円ほどの売り上げを得ていたと推測され、売り上げの半分は少女らに渡っていたとみられています」(同前)
自身の性欲満たすために「偽装18歳以上」で動画撮影も
当初は居住費を支払わせ、6:4の割合で売り上げを分配していたという前代未聞の未成年少女らを中心とした売春グループ――。
これだけでもとんでもない鬼畜ぶりだが、さらに、宇都宮・柴田らは自らの性欲を満たすための〝道具〟としても少女らを利用していたという……。
「宇都宮、柴田らは売春防止法違反容疑だけではなく児童福祉法違反(淫行)等でも逮捕をされていますが、その手口は悪質です。
特に柴田は自身が経営する学校用品の制服を少女に着用させた上に対価を渡し、『18歳以上同意の上です』などと言わせて、性行為をする様子を撮影していたことがわかっています」(同前)
管理売春をさせられ、発見・保護された少女らはのちに児相・家裁などで保護されているというが、なかには現役の女子高校生も含まれていたことも判明している。
私利私欲のためだけに未成年を金儲けの道具にし、搾取し続けた宇都宮、柴田らは取り調べに対し黙秘しているという……。