投資信託で分散投資をしよう
投資を学ぶ女性
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Aさんが仰っている「分散」というワードは、インフレリスクを回避するために預金以外にも資産を分散させるという意味のようですが、まさにその応用編で、預金以外で運用する場合もひとつの資産に偏らずにいくつもの資産に分散させるのがリスクを抑えながら資産を増やすコツです。
例えば一企業の株式だけに投資をすると、その企業の経営状況の影響を直接受けることになります。それを避けるために、株式に投資する場合でも一企業に偏らずたくさんの企業に投資する、更には株式だけに偏らず債券にも分散する、できれば、国内だけではなく海外にもという「分散投資」という考え方がセオリーです。
ただ、多くの株式や債券に分散するためには大金が必要になってしまいます。そこで始めやすい金融商品が「投資信託」です。投資信託は、運用のプロが多くの投資家から少しずつ集めた資金をまとめて株式や債券などで運用してくれます。一般に数十億単位の資金を投資するため、多くの株式や債券に投資ができるわけです。
つまり投資信託は、リスクを抑えるための分散投資が叶う金融商品といえます。分散投資ができればその中の一企業が万一破綻したとしても、投資している資金がゼロになるということはありません。他の頑張っている企業がカバーしてくれるのですから。
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まずは、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAから
Aさんが読まれたお金の本にも書いてあったかもしれませんが、投資信託を始めるのなら「iDeCo」や「つみたてNISA」という制度を利用するのがおすすめです。両者はどちらも投資信託で積み立てることができる制度で、利益が非課税になるという魅力もあります。
iDeCoは更に所得控除という税制優遇があるためより有利ですが、老後資金を準備するための制度なので原則60歳まで解約ができません。つみたてNISAは年齢の縛りなくいつでも使うことができます。どちらもコツコツ少額から積み立てるものなので、投資タイミングも分散され、よりリスクを抑えるという効果が期待できます。
投資はリスクを伴います。リスクを抑えるためには多くのものに分散することが大切であること、そのために始めやすいのが投資信託であることを見てきました。毎月5000円など少額からスタートすることができるので、投資の習い事代というつもりで毎月コツコツ気軽にのんびり始めてみてはいかがでしょうか。