「女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は56歳女性の「家庭内別居状態の夫婦関係」のお悩みです。夫婦関係の修復はできる?離婚するべき?夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。
56歳女性の「家庭内別居状態の夫婦関係」についての悩み
私たち夫婦は今、お互いに無視し合っています。なるべく顔を合わせないようにしています。
夫は、たとえ好物を作っても、機嫌が悪ければ箸をつけず、カップ麺やスナック菓子を食べたりします。しょっちゅう機嫌が悪く、昔はなぜ機嫌が悪いのか気にしましたが、今は気にする気にもなれません。
娘と息子がいますが、近い将来、子どもは2人とも家を出ます。私は専業主婦で、生活費のことを考えると、家を出ることもままなりません。
夫婦二人だけの生活がこれから続くと思うと絶望的な気分になります。どういうふうに考え、行動すればいいですか?
(56歳女性・きららさん)
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岡野さんの回答:ゴールは「あなたの幸せ」を目指すこと
夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。56歳、人生の後半に差し掛かって、夫婦問題についても考えてしまう時期ですね。
結婚してから30年近くがたち、子どもは大きくなってはいるものの、家で生活している。ご主人もまだ定年には少しある状況なのでしょう。
「専業主婦として家事・育児は一生懸命やってきたけれど、夫の経済力を頼って手に職もつけず、ここまできてしまった……」そんなあなたの不安がこの相談に垣間見られます。
今あなたに必要なのは、子どもたちが巣立った後や夫が定年した後を見据えて、自分の人生を考えることだと思います。
私のところには、あなたのように夫婦問題について悩んだ結果、自分の人生を切り開いた人たちの実例がたくさんあります。
専業主婦だとしても、内助の功を金銭に換算・案分してもらい、一人で生きる準備に入る人もいます。そこまでの勇気がない人や「私がいなくなっては夫がかわいそう」と思って、夫が死ぬまで我慢する人もいます。
いずれにしても、人生のゴールは「あなたの幸せ」を目指すことです。勇気を持って離婚準備に入るのか、覚悟を持って結婚生活を続けていくのかは、あなたの選択次第です。