【中高年女性】お腹の脂肪はなぜ危険?こんなお腹の出方の人は要注意!【判定基準をセルフチェック】

内臓脂肪レベルでどんなことがわかるの?肥満は2種類に分かれ、怖いといわれているのが生活習慣病のリスクを高める「内臓脂肪型肥満」です。皮下脂肪型肥満との違いや内臓脂肪レベルの判定基準、増える原因や減らし方について詳しく解説します。

監修者プロフィール:吹田 春佳さん

LIGHT CLINIC 副院長。30年、50年先の健康を見据えた肥満治療普及を目指してダイエット専門クリニックLIGHT CLINIC(ライトクリニック)を立ち上げ。健康的にダイエットができるよう、内服治療の相談、ダイエット施術から食事・運動指導まで、ダイエットのトータルサポートを提供している。

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肥満は内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満の2種類

肥満とは、体脂肪が過剰になった状態のことを指します。日本ではBMI(Body Mass Index)が25を越えると肥満と判断されます。

体脂肪には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があり、それぞれが過剰になった状態のことを「内臓脂肪型肥満」や「皮下脂肪型肥満」といいます。

内臓脂肪型肥満

内臓脂肪型肥満とは、腹腔内の腸間膜につく脂肪である内臓脂肪が過剰に蓄積しているタイプの肥満です。

内臓脂肪型肥満は男性に多く見られ、下半身よりもお腹まわりが太ることが特徴。内臓脂肪は付きやすいものの、落としやすい脂肪といわれています。

皮下脂肪型肥満

皮下脂肪型肥満は、皮下組織に蓄積する脂肪である皮下脂肪が過剰に蓄積しているタイプの肥満です。

子宮や卵巣など妊娠や出産に関連する臓器のある女性は、外的な衝撃から内臓を守るために皮下脂肪が付きやすいとされ、太ももやお尻など下半身の肉付きがよくなります。

皮下脂肪は内臓脂肪に比べ、落としにくいといわれる脂肪です。

内臓脂肪型肥満は怖い!生活習慣病の元凶に

肥満の中でも怖いといわれているのが、内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪型肥満になると、インスリン抵抗性といって、インスリンの働きが悪くなってしまいます。

その結果、メタボリックシンドローム、脂質異常症、高血圧、糖尿病など、生活習慣病に最も悪影響を及ぼすといわれており、動脈硬化を促進させ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めることにもつながります。

見た目は太って見えないのに、内臓脂肪レベルや体脂肪率が高い「隠れ肥満」の可能性もあるため、注意が必要です。