落とし穴2:余白なしコミュニケーション
jessie / PIXTA(ピクスタ)
内向型は情報整理〈入力→処理→出力〉の一連の作業に時間がかかります。聞かれたことにとっさに答えたり、アドリブで対応したりするのが苦手なので、質問と回答の間、あるいは発言と発言の間に余白がないと、相手に十分に伝えることができません。
仕事や地域活動など複数人で一緒に物事を進める場面では、コミュニケーションに余白をつくれないか、「一度、整理して考えたいので、お時間いただいてもいいですか?」などと相手に相談してみましょう。
大切なのは、この後きちんと熟考した内容を伝えること。
「少し時間はかかるけれど頼んだことを期待以上にやってくれる」「タイムラグはあるけれど必ず自分の意見を伝えてくれる」といった、ポジティブな評価が得られれば「考えていないわけではなく、考える時間が必要なだけなんだ」と周囲に理解してもらいやすくなります。
対面や電話でなくても問題なさそうなときは、コミュニケーションに時差をつくれるメールやチャットでやりとりができないか、提案してみるのも一つの手です。
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落とし穴3:自己犠牲からくる相手ファースト
kouta / PIXTA(ピクスタ)
内向型のうち、「慎重さ」を強みに持つ人は特に、相手の気持ちを優先し過ぎてしまう傾向があります。相手を気遣って尊重する姿勢は素敵なのですが、相手を優先するばかりに自分の気持ちを置いてきぼりにしていませんか?
相手を大切にすることと、自分を粗末に扱うことは違います。相手と自分を天秤にかけて「私はいいから」と自分を犠牲にするのがクセになると「私が我慢すればいい」「常に相手を優先しなければ」という偏った価値観が育ってしまうことがあります。
相手の気持ちも尊重しながら、 自分の気持ちにも寄り添ってあげましょう。まずは友達とのちょっとした会話の中で挑戦してみてください。
例えば「ランチ何にする?」と聞かれたとき、今までだったら「なんでもいいよ。あなたが食べたいもので」と相手にゆだねていたかもしれません。ですが、「私はパスタが食べたい気分だけど、あなたはどう?」など、自分の要望も伝えるようにしてみましょう。