大人になると視力を測る機会が減りますが、自分の視力を知って適切な対策をすることは、暮らしの豊かさや脳の健康にもつながります。特に40歳以上では老眼のリスクもぐっと身近に…。定期的な視力測定で視力を把握し、クリアな視界を保っていきましょう。
視力と脳の健康の関係とは?
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視力は、年齢や生活スタイルによって変化していきます。特に、パソコンやスマートフォンが普及した現代では、知らぬ間に目を酷使している人が多いもの。そのため、気づかぬうちに視力が落ちている人も少なくありません。
「視力が少し落ちていても、見えているから大丈夫」と思うかもしれませんが、視力は身の回りの安全だけでなく、暮らしの豊かさや脳の健康とも深いかかわりがあります。
例えば、口にするものがおいしいかどうかの判断では、目が大きな役割を果たしています。食べ物の色やつやといった見た目も、「おいしい」という感覚に関係しているのです。
また、視覚情報は感情にも影響を与えるため、何かを見て感動するといった心の潤いにも「見え方」が関係します。さらに視覚情報は脳の刺激になるので、最近は視力と認知症の関係も注目されてきています。
ちゃんと見えることは暮らしの楽しさを広げ、脳の健康にもつながるのです。
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40歳を過ぎたら老眼セルフチェックも
プラナ / PIXTA(ピクスタ)
40歳以上の視力では、老眼対策の意識も大切になります。
老眼は、目のピントを調節する力が衰えることで起こります。
私たちの目は、カメラでいうレンズにあたる水晶体を、毛様体筋という筋肉が引っ張って薄くしたり、縮めて厚くしたりすることで目のピント調節を行っています。
しかし40歳くらいになると、水晶体の柔軟性や毛様体筋の筋力が低下することでピントの調節不良が起こり始め、近い距離にピントを合わせづらくなります。これが「老眼」と言われる症状です。
まずは、簡単にできる老眼セルフチェックを試してみましょう。
<老眼セルフチェック>
※遠くがはっきり見える状態で確認してみましょう。
目の前に人差し指を立て、腕を前後に伸ばしたり縮めたりしながら、人差し指の指紋が一番はっきり見える位置を見つけ距離を測ってみましょう。
目と人差し指の距離が30cm以上離れていたら要注意!老眼がはじまっている可能性があります。
老眼や視力低下が進んでいるのに眼鏡などの対策をしないでいると、目が疲れて頭痛や肩こりといった体調不良をまねくこともあります。40歳を過ぎたら、一度きちんと視力を測ってみるのがおススメです。