ひろゆきが考える「家事をサボりたい」とき、共働きの妻に怒られない言い方とは…賢い人が自然とやっているズルい言いまわし

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。

どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆家事をサボりたいときの言い訳

共働き夫婦なので家事を分担しているが、仕事も忙しいので“手抜き”をしたい。特に晩ご飯の準備は総菜や外食で済ませたいが、毎回そればかりだと「自分の担当の日だけ手抜きするな!」と妻に怒られる。なんて言えば妻の心証を害さずに手抜きができるか?

◆自分がやりたくないことと、相手の望みを“マッチング”させる

掃除、洗濯、料理、ごみ捨て。昨今は共働きが当たり前みたいな流れもあるので、忙しい日々での家事は大きな負担ですよね。

育児負担はベビーシッターの補助金を出してくれる自治体もありますが、家事代行に補助金を出してくれる自治体を今のところ僕は知りません。

家庭ごとに家事の分担や交代制のルールを作っていたりしますが、それも根本的な負担軽減にはならないし、むしろ「どっちの負担が大きいか?」という夫婦げんかの火ダネになる可能性もあります。なので、本質的な問題解決策としては、総菜を買ってきたり掃除をルンバに任せたり、積極的に“手抜き”をする工夫を一緒に考えたほうがいいと思います。

極論を言えば、食事はきちんと栄養が摂れておいしければ、自炊であろうが外食であろうが総菜であろうが、その違いはさして重要ではなかったりします。料理を作ること自体を楽しむ余裕がある状況ならいいですが、それ以外はできるだけ楽をしたほうがお互いウィンウィンになります。

とはいえ、自分が料理担当の日に、いきなり「もっと手抜きをしてもいいんじゃない?」的な提案をしても、「私は料理しているのに自分だけ楽をするの!?」と、反発される可能性もあります。もし子供がいればなおさら「ちゃんと作るべき」みたいな圧力とか空気感もあると思います。

そういうときは、自分の負担が軽くなる要素を、「相手が望んでいる」という内容に置き換えて伝えればいいと思うのですね。

◆○○を食べに行こうか?

例えば、前に相手が食べたいと言っていたものを引き合いに出して、「今日は前に食べたいって言っていた○○を食べに行こうか?」とか言いつつ、「ご飯を作る必要はない」という手抜き環境を整備していくわけです。総菜を買うにしても「特売でお得だった」などとアピールして、相手のメリットを用意すればいい。そんなふうに言われたら、ネガティブに受け止められる可能性は低いでしょう。

つまり、自分がやりたくないことと、相手が望んでいることの“マッチング”を考えることがポイントなわけです。これは相手が家事を担当するときも同じで、「手抜きしていい」と思える“言い訳”をつくってあげるのがコツ。ただ、ここで相手が望んでいないことをセレクトしたら却下されるだけでなく余計に手抜きに厳しくなる可能性もあるので、注意しながら提案するのがいいと思いますよ。

◆家事をサボりたいときは…

× もっと手抜きをしても、いいんじゃない?

◎ 前に食べたがっていた、○○を食べに行こう

構成/杉原光徳(ミドルマン)

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』