若返り遺伝子「サーチェイン遺伝子」活性化!
どの栄養素がいいのかを選ぶ上で、私が特に注目しているのが若返り遺伝子として有名なサーチュイン遺伝子です。
この若返り遺伝子が活性化すると、神経の衰えがゆるやかになる、心筋の保護をする、シミやシワが改善される、難聴・視力低下が回復する、炎症や免疫が改善、肝臓の代謝が改善、インスリンの分泌を促すなど、老化を穏やかにすることで寿命が延びることが科学的に証明されています。
「サーチュイン遺伝子」を活性化させる7つの栄養素
ナイアシン
かつお節、マイタケ、たらこなど
エラグ酸(ポリフェノールの一種)
イチゴ、ブラックベリー、クランベリー、ザクロなど
レスベラトロール
サプリでの摂取が現実的
プテロスチルベン
ブルーベリー、オメガ3系の油、青魚、マグロのトロなど。サプリメントがおすすめ
EPA、DHA
サバ、アジなどの青魚、ブリ、ウナギ、あん肝、サバの水煮缶など
ビタミンC
アセロラ
ビタミンD
キノコ類、あん肝、しらす干し、イクラ、ウナギなど
※ビタミンDを食品から摂取する場合、腎障害を起こす危険があるため、1日の上限が決まっています。日光を浴びることによるビタミンDの供給を推奨します。
これらの7つの栄養素は、どれも単体で効果があるという研究結果が出たものなので、すべてを取らないといけないわけではありません。この7つの栄養素を食生活やサプリメントなどでうまく取り入れていくことで、若返り遺伝子を活性化させ、老化を予防しましょう。
食は、誰しもが、毎日必ず行う習慣ですから、そこを意識して改善していくことは、脳機能を高めるために非常に意義のあることになります。
また、前半で説明したコーディネーション運動も、日々の生活の中で、無理のない範囲でできることを続けてみてください。これらの脳にいいことを「習慣にしていく」ことがとても大切です。
次回は老人脳にしないために重要な室温の設定と、デジタルツールを使って脳を活性化させる方法についてです。
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教えてくれたのは:西剛志(にし・たけゆき)さん
東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、これまでに1万人以上に講演会を提供。エビデンスに基づいた研修、商品開発サービスなども全国に展開。テレビやメディアなどにも多数出演。著書は海外でも出版され累計31万部を突破。近著に『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム刊)