「思い出す力」の脳トレ問題で海馬を活性化!
小学校時代を思い出しましょう(目標5分 30点満点)
小学校時代に、何年何組だったか、担任の先生の名前は、そして、家からの道のりはどうだったでしょうか。楽しみながら思い出してみましょう。
Q1.小学校のとき、何組でしたか? 1年~6年まですべて答えましょう。
(全問正解:10点、それ以外:各1点)
Q2.小学校のときの担任の先生の名前を書いてみましょう。1年~6年まですべて答えましょう。
(全問正解:10点、それ以外:各1点)
Q3.自宅から小学校までの通学路を思い出して描いてみましょう。
(10点)
【ポイント】思い出せないことを諦めないことが大切
知っているはずなのに、どうしても思い出せず、「あれあれ」となってしまうこと、ありますよね。でも「年だから仕方がない、とは思わないでください」と篠原さん。思い出す力は、過去の経験で蓄積してきたことを必要なときに導き出す力。
「思い出せないことがあったらそのままにせず、一生懸命記憶をたどったり、関連する資料にあたったり、そのことを探し出そうとするだけで、脳に刺激を与えられます」
解答をチェック!
アルバムや通知表などを探してみましょう。記録が残っていなければ、友人やきょうだいと話してみるのもいいかもしれません。思い出そうとすること自体が脳トレになります。
続いて、「イメージする力」の脳トレ問題をご紹介します。
(広告の後にも続きます)
「イメージする力」の脳トレ問題で頭頂連合野を活性化
間違い探しに挑戦!(目標5分 20点満点)
にぎやかな秋の温泉旅館の夕食風景です。左右の絵は鏡に映ったものですが、どこかが違っています。間違いは7か所、5分以内に探してみましょう。
Q.下の2枚の絵は、鏡に映った絵です。間違いが7か所あります。どこか答えてください。
(全問正解 20点 5か所正解で15点)
【ポイント】ストレスを感じずに脳を動かせば効果的です
「突然ですが、10時10分の時計の針を描いてください」と篠原さん。「そんなの簡単」と描ければ心配なし。ちょっと迷ったら脳トレを。
「実はこのテストもイメージや想像する力に関連します。この力が衰えるととっさに判断することや次に起こることを予測、イメージする力が弱まってくるのです」
この力を衰えさせないために、上の間違い探しをやってみてください。楽しい温泉旅行やおいしかった料理などを思い浮かべながらやる方が、より効果が期待できます。
解答をチェック!
月
壁の絵画
おつくりのレモンとバラ
赤ちゃんの髪型
中央の男性の前のコップの並び
ししおどしの向き
ワイングラスの傾き
以上「思い出す力」と「イメージする力」に効く、大人の脳トレドリルでした。
認知症予防には脳トレの他にも、おりがみや塗り絵など指先を使う作業や、食事や運動などの生活習慣の改善が効果的です。脳を活性化させる工夫を生活に取り入れてみてくださいね。
次回は、記憶力・集中力アップに効く脳トレ問題を紹介します。
取材・文=原田浩二(ともにハルメク編集部) イラスト(脳の部位)=冨田マリー ドリルイラストレーション=鈴木みゆき
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年11月号に掲載された内容を再編集しています。