2024年もあっという間に終盤。年末年始の過ごし方を考え始めているという人も多いのではないでしょうか? 自宅でゆっくり過ごす、好きなイベントに出かける、アミューズメント施設で過ごす……年末年始の過ごし方は十人十色ですが、人気の高いスポットのひとつに「温泉」があります。今回は、今、注目度の高い「温泉地」ランキングを、インターネットの検索数が多かった順にみていきましょう。 

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今、みんなが検索している注目の「温泉地」は? 

11月に入り、今年も残すところ2ヵ月を切りました。毎年実家に帰省するなどして、おうちでゆっくり過ごす“インドア派”も多い一方、毎年どこかに出かけている“アウトドア派”も少なくありません。「今年の年末年始はどこで過ごそうか」と考えている人も多いのではないでしょうか? 

今回は、そんなアウトドア派の人がたくさん検索している、注目の温泉地ランキングを紹介します。

第3位 別府温泉【検索数:120,667件】 

[画像1]別府温泉 湯けむり展望台から見た夜景 出所:PIXTA

大分県別府市内にある温泉街、「別府温泉」。源泉数と総湧出量ともに日本一を誇り、湯けむり展望台に登れば、あちこちから白い湯煙が立ち上っているのを見ることができます。

その歴史もとても古く、8世紀初頭に編纂された「伊予国風土記」にも命(みこと)の命を救った温泉として登場。1,000年以上も前から蒸気やガス、熱湯、熱泥が噴き出す源泉をめぐる「地獄めぐり」は、人気の観光コースです。別府温泉は、国内外の観光客はもちろんのこと、地元の住民にも古くから愛されています。

泉質は温泉により異なり、「美人の湯」といわれる重曹泉や硫黄泉、食塩泉などさまざまな種類の温泉を楽しめます。なかでも古くからある温泉郷のことを「別府八湯」といいます。入浴料金も100円からとリーズナブルなことから、訪れた際にはぜひ複数の温泉にトライするのがおすすめです。

第2位 有馬温泉 【検索数:490,667件】

[画像2]有馬温泉 温泉街 出所:PIXTA

兵庫県神戸市にある「有馬温泉」は、日本書紀や風土記などに登場するほど長い歴史を持つ、「日本三古湯」のうちのひとつです。(なお、日本三古湯は有馬温泉のほか、愛媛県の道後温泉、和歌山県の白浜温泉があります)。

有馬温泉の特徴は、その茶褐色の濁り。鉄分を多く含むため保温・保湿効果が高く、神経痛や冷え性、高血圧、慢性婦人病などに効果があるとされます。

先述のとおり、有馬温泉の歴史は古く、平安時代には清少納言、室町時代には足利義満、明治時代には福沢諭吉など、数々の偉人が心身を癒したとされています。なかでも豊臣秀吉は、44歳から亡くなるまでの17年間で9回も湯治を行うなど、有馬温泉をこよなく愛したようです。

日帰り温泉の利用料は、大人1人700円ほどから。宿についている温泉も多く、豪華な宿でゆっくり温泉を楽しむのもおすすめです。

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最も検索数が多かった「温泉地」は、「草津温泉」

第1位 草津温泉【検索数:600,000件】 

[画像3]草津温泉 湯畑 出所:PIXTA

最も注目度が高かったのは、群馬県吾妻郡草津町にある「草津温泉」です。2位の有馬温泉、岐阜県の下呂温泉とともに日本三名泉として数えられ、古くから人々に愛されています。

草津温泉の特徴は、その強い殺菌作用。強酸性の塩化物温泉で、「万病に吉」「恋の病以外効かぬ病はない」といわれるほど、神経痛や筋肉痛、慢性的な消化器の病など、あらゆる症状に効果的といわれています。

徳川家8代目の徳川吉宗は、草津の湯を江戸城まで運ばせて入浴したという言い伝えも。病気やけがの治療を目的に温泉につかる「湯治」の場としても長い歴史があります。

草津のシンボル「湯畑」と、名物の「湯もみ」を楽しんで

また、温度が非常に高いのも草津温泉の特徴。50℃近いものが多く、湧出箇所のひとつ「万代源泉」は約94.5℃もあるそう。草津のシンボルで、温泉街の中心にある「湯畑」を歩くと、あちこちにもうもうとした湯気が上がっている様子を楽しむことができます。

また、「湯もみ」も草津名物。熱い源泉の中に約180cmの板を入れてお湯をかき混ぜ、入浴できる温度になるまで温度を下げる、江戸時代から続く伝統的な手法です。「チョイナ♪ チョイナ♪」という掛け声とともに情緒あふれる湯もみを行う様子は、湯もみショーとして「熱乃湯」で見学・体験することができます。

[画像4]草津温泉 湯もみ 出所:PIXTA

日帰り温泉の場合は大人1人700円程度~。しかし、草津温泉には地元の人々が管理している無料の共同浴場が19ヵ所あり、そのうちの3ヵ所(白旗の湯、地蔵の湯、千代の湯)は観光客も利用することができます。ただし利用する際は、地元の人々に迷惑がかからぬよう、マナーを守りたいもの。