アルツハイマー病や脳の不調の原因となる“脳のゴミ”「アミロイドβ」。現代人の誰もがたまっていると、医師の白澤卓二さんは忠告します。食事でもの忘れや認知症を予防する、“脳のゴミ”をため込まない7つのルールについて伺います。
教えてくれたのは白澤卓二(しらさわ・たくじ)さん
医師、医学博士。お茶の水健康長寿クリニック院長。専門分野はアルツハイマー病の分子医学など。『脳の毒を出す食事』(ダイヤモンド社刊)他著書多数。
(広告の後にも続きます)
アミロイドβは集結すると脳を破壊!?
認知症のリスクを下げるために、「運動」「食事」「生活習慣」「脳トレ」が重要なことは、第2回目で詳しく説明しました。
その中でも、脳に貯まるゴミ「アミロイドβ」をためない&排出する食事法を2回に分けてご紹介します。
アルツハイマー病は、アミロイドβと呼ばれるたんぱく質の塊(=ゴミ)が脳にたまって起きることをご存じの方は多いでしょう。では、なぜ脳にアミロイドβがたまるのか。お茶の水健康長寿クリニック院長でアルツハイマー病の分子医学などが専門の、白澤卓二さんは
「その原因の一つは、日々の食事にあります。食事から取り込んだ有害物質が脳に侵入すると、脳を守ろうとアミロイドβが集結します。しかし、アミロイドβは増え過ぎると一転して脳神経を破壊する働きを始めてしまうのです」と話します。