もの忘れや認知症の予防方法について専門家に聞く、全7回の企画。今回は「運動」で認知機能の低下を予防する方法を紹介。普段のお出掛けや日常生活の中で、すぐにでも取り入れられる簡単な2つの運動を、2人の専門家に教えてもらいます。
「認知症予防はウォーキングがベスト」はもう古い!
もの忘れや認知症予防に大切な「運動」「食事」「生活習慣」「脳トレ」の4つについて、前回解説しました。
そのうち、今回は「運動」による、もの忘れや認知症予防についてです。
認知症の予防には、少し前まで“ウォーキングなどの有酸素運動がベスト”と考えられていましたが、最近では、筋力を保つ運動と組み合わせて、バランスよく行うことが大切だと考えられています。
■「こうでなきゃダメ!」はもう古い!
×長時間ウォーキングする必要がある
×歩くなら1日1万歩以上
×きつい筋トレをしなければならない
そこで今回は、少し意識するだけでできる2つの運動、「大股歩き」と「片足立ち」を教わります。
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運動1:大股歩き
■教えてくれたのは谷口 優(たにぐち・ゆう)さん
秋田大学大学院医学系研究科修了。医学博士。東京都健康長寿医療センター研究所協力研究員。国立環境研究所主任研究員。著書に『たった5センチ歩幅を広げるだけで「元気に長生き」できる!』(サンマーク出版刊)、『認知症の始まりは歩幅でわかる ちょこちょこ歩きは危険信号』(主婦の友社刊)がある。