ガマズミの名前の由来や花言葉
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ガマズミの名前の由来は諸説あり、よく鎌の柄に加工されていたことから「ガマ」、酸味の強い実であることから「酢味」が転じて「ズミ」と呼ばれるようになったという一説が有力です。また、マタギが狩に出た山の中で食べ物がなくなった時に、この実を食べて命をつないだという伝えから、山の神様からのいただきものとして「神の実」がなまってガマズミになったという説もあるようです。東北方面では「ゾウミ」「ジュミ」といった別名ももっています。ガマズミの花言葉は、「結合」「愛は死よりも強し」「私を見て」など。
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ガマズミの代表的な種類
トキワガマズミ。Khun Ta/Shutterstock.com
日本ではガマズミの仲間が15種ほど確認されています。ここでは、ガマズミの仲間についていくつかご紹介します。
ミヤマガマズミ
ガマズミよりも標高の高い山奥に自生することから、名前に深山(みやま)がついています。花や実姿はガマズミと似ていますが、花はひと回り小さく、実はやや大きいもののガマズミほどたわわには実りません。葉はやや細長い楕円形で、葉柄に細長い毛があります。
トキワガマズミ
ガマズミは落葉樹ですが、常葉(ときわ)の名前の通り、トキワガマズミは常緑樹です。原産地は地中海沿岸のヨーロッパや北アフリカ。3〜5月頃に開花し、頂部に白い花が集まって咲きます。ガマズミが赤い実をつけるのと異なり、実の色は濃紺。葉の縁に細かな切れ込みは入りません。
キミノガマズミ
ガマズミの園芸品種で、黄色い実をつけるのが特徴です。葉の形はガマズミに似ていますが、それほど紅葉しません。5〜6月に開花する白い花の姿はガマズミとほとんど同じです。庭木として人気があります。