自分は上限額引き上げ対象なの?確認方法や手続きの仕方

改めて今回上限額が引き上げられるのは「企業年金等のある会社員および公務員」です。ただし会社員の場合は企業年金や企業型DCの拠出額次第となります。お勤めの会社にどのような制度があり、いくら拠出しているのか確認してください。会社の総務部等に尋ねると良いでしょう。

公務員は事前受付が行われている(執筆時10月上旬時点)ので、増額する場合は手続きを行ってください。iDeCo口座を開設している金融機関に変更届を提出する必要があります。確定拠出型年金サービスのホームページに変更届が掲載されています。この変更届を提出することで掛金を増額することができます。

参考:確定拠出年金サービス「iDeCo の拠出限度額の見直しに伴うiDeCo 掛金額変更の事前受付について

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今後もiDeCoの制度変更の可能性も

iDeCoに加えNISA制度も「貯蓄から投資へ」の大きな後押しとなっており、個人それぞれが老後資金準備への意識が高まって大変良い流れにあると思います。NISAは2024年より新NISAに生まれ変わり非課税枠の拡大や非課税期間が恒久化となるなど大変使いやすくなりました。

同様にiDeCoも掛金上限額を増額する、または加入可能年齢を延長するといった案も出ています。今回の改正は自営業や専業主婦、企業年金のない会社員にとっては影響がありませんが、いずれ掛金の増額などが行われる可能性があります。ぜひ上手にiDeCoと付き合うためにも最新の情報チェックを定期的に行ってください。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。