葉色の美しいアオキは日本に自生してきた植物で、放任しても手がかからずよく育つため、ビギナーでも育てやすい庭木の一つ。他の樹木が育ちにくい日陰を彩る貴重な庭木としても人気があります。この記事では、アオキの基本情報、花言葉、品種、育て方などについて詳しくご紹介していきます。
アオキの基本情報
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植物名:アオキ
学名:Aucuba japonica
英名:Japanese aucuba、Japanese laurel、spotted laurel、gold dust plant
和名:アオキ(青木)
その他の名前:アオキバ、ヤマタケ、ヒロハノアオキ
科名:アオキ科(ガリア科)
属名:アオキ属
原産地:日本
分類:常緑性低木
アオキの学名はAucuba japonica(アウクバ・ジャポニカ)。アオキ科(ガリア科)アオキ属の低木です。自然樹高は2〜3mですが、毎年の剪定によってコンパクトな樹形を維持することもできます。冬もみずみずしい葉を保つ常緑樹で、寒さにも耐えるので北国などで重宝されてきました。冬に赤い実をつけるので、寂しくなりがちな庭に彩りをもたらすことも、古くから好まれてきた理由です。
アオキは日陰に強い代表的な陰樹で、半日陰の場所を好むため、日当たりの悪い庭などで活躍します。葉に白や黄色の斑が入るものや、黄緑色の美しいものなど品種も多様で、日陰を彩るカラーリーフプランツとして人気です。
明るい印象の黄色の斑入り品種。David Jalda/Shutterstock.com
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アオキの花や葉の特徴
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園芸分類:庭木
開花時期:3〜5月
樹高:2〜3m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
花色:紫褐色、赤褐色
アオキの最大の魅力は、冬も瑞々しい姿を保つ常緑の葉。葉は厚く青々として艶があり、葉先のほうの葉縁は波打つようにいくつかの歯を持ちます。乾くと黒くなるのが特徴です。白や黄色の斑が入るものも多くあります。また、幹も緑色で光合成をします。
冬には赤い実が目立つようになりますが、アオキは雌雄異株で雄木と雌木があり、実を付けるのは雌木のみ。初夏に円錐状の花序をつけますが、雄花、雌花ともに花は目立たず、主に艶やかな葉と赤い実を観賞します。
実を成らすには雄木と雌木が必要
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前述のとおりアオキは雌雄異株で、雄木と雌木があります。実をつけるには、両方を植栽して受粉させる必要があります。雄木と雌木の2本が必要です。昆虫が花粉を媒介するので、雌雄それぞれの木は隣同士に植栽する必要はなく、ある程度距離があっても構いません。
アオキは江戸時代にヨーロッパに渡ったものの、なかなか結実には至らなかったようですが、研究が進んで今ではヨーロッパでもアオキのカラーリーフと赤い実を楽しめるようになっています。
アオキの名前の由来と花言葉
学名Aucuba japonica(アウクバ・ジャポニカ)の「ジャポニカ」は、原産地が日本であることからつけられたもの。また、「アウクバ」もアオキの別名であるアオキバに由来します。和名のアオキの由来は、一年を通して常緑で、葉だけでなく枝も常に緑色(青い)を保つことから名付けられたとされています。
アオキの花言葉は、「若く美しく」「初志貫徹」「変わらぬ愛」「永遠の愛」など。冬も美しい葉姿を保つことが由来となっているようです。