簡単!デジタルツールを使ったセルフケア
SNSだけでなく、認知機能を上げるためにデジタルツールを積極的に活用してほしいので、その方法を紹介します。
例えば、旅行に行くことが難しい場合は、Google Earth などを使ったバーチャル旅行をしてみましょう。実際に旅行に行くのではなく、バーチャルで効果があるのかと思うかもしれませんが、脳の活性化という側面でみると、バーチャルでも十分効果があります。
脳は「イメージしたこと」と「現実」をあまり区別できません。味覚と嗅覚はどうにか区別できますが、それ以外のものは、現実ではなくバーチャルなものであっても、同じ反応をするのです。
ですから、もし実体験が難しかったら、バーチャルな体験をするのでもいいですし、インターネットを活用するのもいいのです。
実際にインターネットが高齢者の脳を活性化するという研究データも出ていますし、インターネットで検索することは知力を押し上げるとも言われています。デジタル機器は、脳にさまざまな刺激をもたらすツールです。ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
ただし、デジタル機器を使うときには注意も必要です。
デジタル機器を使う時の注意
寝る前に見ない
1日の使用時間を決める
姿勢に気を付ける。座り過ぎにも注意
この点を守って、トライしてもらえたらと思います。
まずは始めやすいことから、少しずつ生活に取り入れてみてください。次回は、心持ちと習慣で脳を若返らせる方法についてです。
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教えてくれたのは:西剛志(にし・たけゆき)さん
東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、これまでに1万人以上に講演会を提供。エビデンスに基づいた研修、商品開発サービスなども全国に展開。テレビやメディアなどにも多数出演。著書は海外でも出版され累計31万部を突破。近著に『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム刊)