ユニークな花留め

花を固定するものは先ほどご紹介した剣山のほかにも給水スポンジなどもありますが、そうした特別な道具を使わずとも、身近にあるものが花留めになります。

この花あしらいではドライフラワーにした「キササゲ」の枝をまとめて、花留めにしています。

その枝の間に秋明菊と黒い枝葉が美しい観賞用の「トウガラシ ブラックパール」と葉の表裏の色が異なる「西洋ニンジンボク」をあわせて生けました。

落ち着いた秋の色合いを花留めの枝も含めて楽しめる花あしらいです。

枝の間に茎を挿すだけで、狙ったところに花が簡単に留まります。

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小さく贅沢に楽しむ

秋明菊は全体でみると和の趣を感じますが、花だけにしてみると表情が変わって、まるで洋花のよう。

ここでは花だけを小さな花器に一輪ずつ生け、陶製のケーキ台に集めてみました。花の白と陶器の白があいまって、お菓子のような雰囲気の花あしらいに。

同じ花あしらいに蕾を加えました。少しグリーンが入るだけで、全く違った雰囲気が演出できます。庭植えの秋明菊であれば、次の花を咲かせるために早めに花をカットした方がよい場合がありますので、そんなときにもぜひお試しいただきたい花あしらいです。