ライフイベントでの出費を計算する
先見力で欠かせないことに、ライフイベントがあります。ライフイベントとは、その人の人生で起きるさまざまなイベントのことです。転職、結婚、けが、入院、出産などがそれに当たります。そして、そこにもお金の問題はついてまわります。
けがや入院の費用、結婚や子育てにかかる費用、老後に必要な資金など、自分の人生に何が起こりうるか、そしてそのそれぞれにどれくらいが必要なのかを知り、毎月収支の計算をして管理をすることが必要です。
例えば『ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート』(伊藤亮太/宝島社)によれば、結婚にかかる費用は平均で463.3万円と言われています。意外に高くてびっくりするのではないでしょうか。婚約から新婚旅行を含めての金額ですが、夫婦で折半したとしても200万円以上の支出です。
1人暮らしの引っ越しの平均額は102万円と言われています。インテリアや家具で40万円、家賃・敷金・礼金で20万円、家電で30万円、引っ越し代金が10万円で、約100万円です。子どもの教育費は、私立か公立かによって変わってきますが、1人あたり2000万円から3000万円かかります。
「結婚しない」「子どもはいらない」という人もいますが、いつ自分の考え方が変わるか分かりません。10年後、20年後、30年後、何が起こるのか、そのためにはどれくらいお金が必要なのかを考えて、車選び、住宅選び、保険選びなどを見直すことも先見力を養うためには必要です。
金川 顕教
公認会計士
※本記事は『公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略』(ポプラ社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。