7.看護師が働く病院以外の職場は?

看護師が活躍できる場所は、病院だけではありません。看護師の約3割が病院以外でも活躍しています。


厚生労働省|令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況より作成

*5%未満の社会保険施設・助産所・事務所・保健所・養成所/研究機関などは「その他」に合算

病院以外で働く看護師の中で最も多いのが診療所(クリニック)の13.7%でした。診療所とは、病床数が19床以下の医療機関を指します。診療所は、病院ほど難度の高い処置をおこなう機会が少ないほか、日曜・祝日休み、夜勤なしの院が多いため、比較的ゆとりを持って働ける環境といえるでしょう。

次に看護師が多い職場は介護保険施設(7.7%)です。介護保険施設では、高齢者や要介護者が日常生活を送るための支援をおこないます。特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービスなどがあり、看護師はそれぞれの施設で利用者にあわせた医療サービスを提供します。

訪問看護ステーション(5.4%)では、利用者の自宅や利用している施設へ訪問し、看護サービスを提供します。定期的に利用者の自宅へ訪問するため、患者との関係が深めやすく、2022年に実施された看護師の仕事に対する調査*では、一般病棟や介護施設と比べて、やりがいを感じやすい職場という結果となっています。

*参照元:日本医療労働組合連合会|2022年 看護職員の労働実態調査「報告書」

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8.離職率はあくまで判断材料の一つ

正規雇用看護職員の離職率は11.8%です。しかし、個人病院の既卒正規雇用者は34.4%と高い一方、岩手県の正規雇用者は6.5%と低いなど、勤務先の規模や地域によって大きな差があります。

看護師が仕事を辞めたいと思う理由は、働き方や賃金、仕事内容などさまざまです。これらの悩みが現職で改善されない場合、転職を視野に入れるのもひとつの手です。ジョブメドレーでは、勤務時間の特徴や、福利厚生、給与などの条件を絞って求人を検索できます。今後のキャリアを見据えて、納得できる職場を探してみてください。