災害発生時、女性と男性では災害から受ける影響が異なります。被災者の体験談からも、衛生面や防犯面において女性の心身への負担が大きいことが指摘されています。女性が健康や身の安全を守るために、防災グッズに加えたいものご紹介します。
フェムケア対策
生理用品のほか、避難生活で起こりやすいデリケートゾーンのトラブルを予防するアイテムも備えておくと安心です。
生理用品
被災者の体験では「避難所では生理用品がスムーズに供給されなかった」という声や「担当者が男性であるために要望を出しづらかった」という声が。また、在宅避難においても日用品の買い占めが起こると、生理用品の入手が困難になる可能性があります。
生理用品は日頃から多めにストックしておきましょう。非常用持ち出し袋に入れるときは、コンパクトに収納できる吸水ショーツやタンポンなどもおすすめです。使い終わった生理用品を入れるために、中身の見えないゴミ袋もあると役立ちます。
デリケートゾーンのケア用品
避難生活では、断水で入浴できない日が続いたり、清潔な下着が不足したりすることで、多くの女性が外陰炎や膣炎を経験しています。こうしたトラブルを防ぐために、デリケートゾーンにも使えるウェットティッシュや携帯ビデを備えておきましょう。
更年期の女性はデリケートゾーンの乾燥や膣の萎縮などにより、かゆみなどの不快な症状が起こりやすい年代です。デリケートゾーンを清潔に保つことでトラブルを予防しましょう。
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防犯対策
災害が起こると、避難所では性暴力を含む暴力が発生したり、避難所や被災地域で強盗が発生したりしています。ターゲットにされやすい女性ができる対策をご紹介します。
防犯ブザーや防災ホイッスル
避難所や被災地域では犯罪や事故にあうのを防ぐために、夜間や一人での行動を避けて複数人数で行動しましょう。
そのうえで防犯ブザーや防災ホイッスルを携帯するなどの工夫を。LEDライトがついたものや、カバンに取り付けやすいストラップがついたものなどもあります。持ち運びやすいように軽くてコンパクトなものを選びましょう。
女性用と分かりにくい衣類
非常用持ち出し袋に入れる衣類は、性犯罪や盗難を防ぐためにも女性用であることが分かりづらい洋服や下着を入れましょう。清潔を保つために、下着と靴下は3日分が目安です。
衣類は動きやすいジャージと防寒のためのアウター類を。下着はブラカップつきタンクトップがあると便利です。色は黒・グレー・ネイビーなど目立ちにくいものがおすすめ。いつ起こるか分からない災害に対応するために、通年使えるアイテムを選びましょう。