大学無償化制度のQ&A
大学のキャンパスの風景
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最後に、大学無償化制度に関するよくある疑問点や注意点をQ&A形式で回答します。
すべての大学で利用できる?
すべての大学で利用できるとは限りません。大学無償化制度が利用できるのは、支援の対象となる学校へ入学する(在学している)場合です。支援の対象となる学校は文部科学省の「対象校の一覧」から検索できます。
短期大学や専門学校でも利用できる?
大学だけでなく、短期大学、高等専門学校(高専)、専門学校などであっても支援の対象となる学校として認定されている場合は大学無償化制度を利用できます。ただし大学に比べ支援金の上限額は低くなります。
前年以前に支払った入学金や授業料も支援の対象となる?
なりません。支援(減免)の対象となるのは申請が通った年以降の入学金や授業料です。
子どもが3人いれば全員無償化になる?(2025年からの新制度について)
2025年から同時に扶養する子どもが3人以上の世帯であれば、所得に限らず第1子から入学金や授業料が無償の対象となります。ポイントとなるのは「扶養」の有無であり、例えば子どもが3人おり3人共大学生で扶養状態の場合は、3人全員が無償化の対象となります。一方、子どもが3人いても長男が社会人となり扶養から外れ、残り2人が大学生で扶養状態の場合は、子どもが3人以上の世帯の条件を満たせなくなるため、大学に通っている2人の子どもは大学生であっても無償化の対象から外れます。
以上、大学無償化制度と対象の拡大について解説しました。この制度を利用すれば大学進学に掛かる費用を大きく軽減でき返済の必要もないため、お子さんの進学時には積極的に活用していきたいところです。特に2025年からは子どもが3人以上の世帯への恩恵が大きくなりますので、扶養しているお子さんが多い家庭であれば忘れずに申請しましょう。