脳と体を同時に鍛える「姿勢リセット歩き」を教わった歩行開発研究所所長の岡本香代子さんは、姿勢や歩き方と同じくらい「靴の選び方」も大切と言います。そこで、正しくラクに歩ける靴の選び方と、その際のチェックポイントを教えていただきました。
岡本香代子(おかもと・かよこ)さんのプロフィール
「元気に歩いてのばそう健康寿命!」を信念に、歩行の研究・開発を続ける医学博士。歩行と日常動作を科学的に分析し、講演・教育・出版活動を通して、世界的な研究成果をよりわかりやすく伝える。時代のニーズと対象者に合わせた参加型の「健康・ウォーキング講演会」は全国各地で大好評。https://www.hokou.org/
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ひざや足を守る!靴選びのポイント5つ
「たかが靴、とあなどることなかれ。元気に歩き続けるには、正しい靴選びが欠かせません」と岡本さん。足に合っていない靴で歩き続けると、ひざや足に負担がかかり、痛める原因になることも多いのだそう。靴を選ぶときは、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
1.指が広げられる
足指が縮こまった状態では、うまく体重を支えられずにぐらついたり、転倒の原因に。つま先には1cm程度のゆとりが必要です。
2.しっかり蹴り出せる
靴底が硬すぎて足指部分が曲がらない靴は、蹴り出しにくいため避けましょう。逆に柔らか過ぎても足がねじれやすいので注意です。
3.かかとが包まれる
かかとは体を支える土台です。ここがフィットし、クッションがあれば、ひざや足への負担も減らすことができます。
4.足裏アーチが支えられる
足の骨はゆるやかにアーチを描いているのが本来の状態。足を包み込み、アーチをサポートする靴だとラクに歩けます。
5.ひもなどで調整ができる
靴が足に密着することで、しっかりと踏み込めて体重移動もスムーズに。甲の高さに合わせて調整できる靴がおすすめです。