【11:30】保育室へ
採点が終わったら再び保育室へ。子どもたちが昼食を食べる様子を観察しながら、先生たちにも積極的に声をかけて情報収集します。
原口さん「カウンセラーが対象にするのは子どもと保護者だけじゃなく、日々子どもと向き合う保育士の先生たちもです。実は保育の専門学校や大学で発達障害について学ぶ時間ってすごく短いんですよ。どう接したらいいかわからずに悩む先生も少なくない。だからこそ私のような心理の専門家が入ってフィードバックしたり、カンファレンスで一緒に学んだり、先生自身の悩み相談に乗ったりするのも重要な仕事です」
しかし保育園で原口さんのような心理の専門家が配置されていることは全国的に見ても珍しいと言います。通常は自治体の児童発達支援センターなどの職員が年に1〜2回程度の頻度で保育園を訪れ、子どもたちの様子を観察・報告するのが実情です。
原口さん「今の制度上仕方のないことですが、たった1回の訪問で対象の子を把握するというのは、正直難しいです。理想を言えば、私のような非常勤カウンセラーが定期的に園を訪れて子どもたちの様子を長期で観察し、それを先生や保護者にも還元していくような方法ができたらベストですね」
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【12:00】休憩・昼食
お昼は子どもたちと同じメニューの給食です。この日は作業療法士さんも出勤していたので、事務室で一緒に食事を取りながら情報交換しました。
この日の献立は油淋鶏、春雨サラダ、ワンタン味噌スープ、ごはん