【13:00】カンファレンス
この日のカンファレンスは2本立てで、1本目は原口さんが発表を務めます。園内で気になっている子どもを1人取り上げ、その子の行動や発達について職員たちと意見を出し合い、今後の保育をどうしていくか考えます。
原口さん「週に1回しか来れない私が子どもとどう関わるかではなくて。毎日子どもと接する先生たちの関わり方をどうしていくか考えるのが、一番大切です」
続いて2本目のカンファレンス。作業療法士さんが1歳児クラスを観察していて気がついたことを発表します。議題に挙がったのは子どもの体幹や歩き方、着衣の動作などについて。
原口さんもメモを取りながら参加しました。
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【14:50】保育室へ
保育室へ足を運び、午前中に見て気になった子どもを再び観察したり、先生に確認したりします。
原口さん「カウンセラーは気になる特定の子を見ることが多いですが、集団全体を見ることも大切です。結局その子は集団の中の一人として保育されてるわけなので、全体の状況を把握して、集団の中でその子に合った保育がきちんと実践されないといけないんです」
先生のほうから原口さんに声をかけ相談する姿も見られました。また、今年入職した新卒の先生が2人いるため、原口さんも気にかけているようです。
【16:00】事務作業
空き時間を見つけて事務作業を済ませます。午前中におこなった知能検査の結果を専用ソフトに入力し、所見を報告書としてまとめます。1日に1〜2時間はこういった事務作業が発生します。
またこのあとの保護者面談に向けて、これまでの経過についてまとめた資料を読み返しました。
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【17:00】保護者面談
朝もしくは夕方以降に1日3〜4件の保護者面談が入ります。話す内容は育児全般や子どもの発達についての相談が多いとのこと。
原口さん「定期的に面談していると、保護者はつい困った面ばかりに目が行きがちで、毎回新しい問題を相談されるんですね。でも『前回ご相談した指しゃぶりはその後どうなりました?』って聞くと『そういえば、しなくなりました!』って、実は気づかないうちに前の問題が改善しているケースも多いんです」
日々仕事に家事、育児と多忙な保護者が余裕を持つのは大変なことです。それでも落ち着いて振り返ってみれば、しっかりと子どもの成長を感じる場面はあると言います。だからこそ原口さんは一歩引いた立場で子どもたちを観察し、その子が抱えている問題ばかりにフォーカスせず、良い面も含めた客観的な事実を伝えることを大切にしています。
【18:20】事務作業
保護者面談の記録、子どもたちの観察記録、次週の予定の確認や準備などをおこないます。保育園では突発的な出来事への対応も日常茶飯事のため、予定どおりに進まず残業が発生することもしばしば。
作業の傍ら、園長先生やほかの職員ともその日の出来事を共有したり今後の予定について確認したりしました。
【19:30】退勤
退勤時刻を勤怠表に記入して退勤です。お疲れさまでした!
▼動画では「仕事で心がけていること/難しいこと」「心理カウンセラーが保育園で働く方法」について原口さんにインタビューしました! ぜひご覧ください