5.プリセプターは新人と共に成長できるチャンス!

プリセプターは新人の教育・指導を任されるとはいえ、プリセプター自身も看護師となって3~4年目にあたる段階。一通りの業務や知識を身につけ、仕事に慣れてきた頃でしょう。ここでプリセプターとなり、新人教育を担当することによって気付くこと、見直すべきことはたくさんあります。プリセプティへ分かりやすい指導をするために看護について改めて学び直したり、普段から行ってきた処置の方法や器材の取り扱い、患者さんへの応対などを一緒に意識して振り返ったりすることは、自身の知識・技術のさらなる向上につながります。また、新人に対してより近い立場から教えるので、互いに相談しやすく助け合えるというメリットも。担当するプリセプティのできることが増え、一人前に近づけば近づくほど自身の指導力も評価されます。そして何より、同じ道を歩むチームの一員から最も頼られる存在になれることに、大きなやりがいを感じることでしょう。

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6.看護師としてステップアップできるプリセプター

看護師として働いていくうえで、医師・薬剤師・看護師・放射線技師・理学療法士・介護職員・クラークといったさまざまな専門家との人間関係をうまく築いていくことが欠かせません。それには、円滑なコミュニケーションを実現するための能力が必要とされます。プリセプターとしての期間は一般的に約1年間。この決められた期間のなかで担当する新人の性格や素質を見極め、良好な関係を築いて指導していくことは、プリセプター自身のコミュニケーション能力を磨くチャンスにもなります。

新人を育てることは確かに大変なことでしょう。しかし、プリセプターとして新人と向き合う中で頼られ、信頼を得ることは嬉しいこと。根気よく指導を行いながら試行錯誤することは、同時に自身も学びを深めることが可能となります。プリセプターを経験することは看護師としてのステップアップにつながることでしょう。