多岐に渡る外科看護の仕事
外科看護とは、患者が安全・安心に手術を受けられるよう援助することを目的としています。外科とひとことで言っても幅広く、消化器外科・循環器外科・呼吸器外科など数多くの分野に分かれてます。大学病院のような大規模な病院はそれぞれ専門の科に分けられていますが、個人病院などでは、「一般外科」として主に消化器外科をメインに、さらに乳腺や簡単なけがなども診療しているところが多くなっています。また、医師が得意としている専門分野のみを扱う病院もあります。
外科で働く看護師の主な仕事は手術前後の処置や検温、全身状態の観察、指示薬の投与といった急性期看護。申し送りも含めた手術室への送り出し・お迎え、術後回復室の準備と患者や家族への説明、清拭や排泄介助、リハビリ行うこともあります。急変があれば迅速な対応も求められます。また、患者や家族が抱く「手術や病気に対する不安」への精神的ケアも大切な仕事です。外科看護の仕事内容は多岐に渡り、覚えることも膨大です。大変な仕事ですが、元気になって退院する患者をみることで達成感も得られ、やりがいの感じられる仕事といえます。
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外科看護の経験で得られる3つのスキル
外科を経験した看護師が得られるスキルを3つ挙げるとすると、判断力・観察力・高い処置技術でしょう。数多くある仕事の中、優先順位をつけて今すべきことを瞬時に判断し、迅速に行動できるようになります。また術後の急変も多い状況の中で、見落としてはならない状態を観察する目が養われ、必要な対応や報告がスムーズにできるようになるでしょう。そして処置の回数も多く、また医師が行う処置を介助する技術が学べることは、外科ならではです。こうした外科での経験は、他の科やクリニックに異動・転職しても、生かされるといいます。外科はハードで責任も重い分野ではありますが、人気のある科目です。「さまざまな看護技術を学びたい」「急性期看護を学びたい」といった思いで希望する方も多いようです。