5. 介護医療院に入所するメリット・デメリット
介護医療院は医療と介護を一つの施設で提供する点が特徴です。ただし、介護医療院にはメリットとデメリットがあり、十分に理解したうえで入所を検討することが重要です。
介護医療院のメリット
医療と介護を同じ施設で受けられるリハビリも受けられる看取り・ターミナルケアにも対応している生活施設なのでレクリエーションなども提供される民間施設よりは費用負担が軽い
介護医療院のデメリット
特別養護老人ホームなどよりは費用負担が重い施設が少なく近隣に選択肢が見つからない可能性がある個室がない施設もある
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6. 介護医療院で働く職種
介護医療院ではさまざまな職種の配置が義務付けられています。
Ⅰ型介護医療院 |
Ⅱ型介護医療院 |
|
---|---|---|
医師 |
48:1(施設で3人以上) |
100:1(施設で1人以上) |
看護職員 (看護師・准看護師) |
6:1 |
|
介護職員 |
5:1 |
6:1 |
薬剤師 |
150:1 |
300:1 |
管理栄養士・栄養士 |
定員100以上で1人 |
|
介護支援専門員 |
100:1(施設で1人以上) |
|
リハビリ専門職 (理学療法士・作業療法士・言語聴覚士) |
適当数 |
|
診療放射線技師 |
適当数 |
|
調理員・事務員など |
適当数 |
医師
介護医療院の医師は、Ⅰ型では入所者48人に対して1人、Ⅱ型では100人に対して1人が配置されます。診察や検査指示、薬の処方などをおこなうだけでなく、看護職員や介護職員、リハビリ専門職の役割を理解し、チームをまとめる役割が求められます。
看護職員(看護師・准看護師)
入所者6人に対し1人の看護職員が配置されます。看護職員は医師や他職種と連携しながら、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケア、血圧・体温測定といった健康管理を担当します。
介護職員
介護職員は、介護医療院の種類に応じて入所者5〜6人に対して1人が配置されます。食事や入浴、排泄の介助などの介護サービスを通じて、入所者の生活を支えます。
介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護医療院には介護支援専門員も配置されます。入所者一人ひとりの病状や要介護度などを踏まえ、最適な介護サービスを提供できるようマネジメントします。
薬剤師
Ⅰ型とⅡ型のどちらの介護医療院にも、薬剤師が配置されます。薬剤師は医師の指示のもと調剤業務にあたり、入所者への服薬指導も担当します。
管理栄養士・栄養士
介護医療院にはさまざまな病状・介護度の入所者がいるため、食事のケアも重要です。管理栄養士・栄養士は、嚥下食や流動食など一人ひとりに合わせた食事を用意します。
リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
理学療法士は運動機能、作業療法士は日常動作、言語聴覚士は嚥下機能や言語コミュニケーションが専門分野です。それぞれの分野の機能訓練を中心に、入所者のリハビリ計画を作成し、リハビリの実践・指導を担当します。
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診療放射線技師
介護医療院には診療放射線技師が配置される場合もあります。診療放射線技師は医師の指示のもとで、一般エックス線撮影(レントゲン)や消化管造影検査など、放射線を用いた検査や画像診断に携わります。
調理員・事務員など
高齢者の生活を支える介護医療院では、施設の運営を担うため、調理員や事務員も欠かせない存在です。調理員は管理栄養士や栄養士と連携しながら食事の提供を担当します。事務員はさまざまな職種と協力しながら、請求事務などを進めます。
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