イチゴの夏越し
イチゴの生育に適した温度は18〜25℃で、暑さにはあまり強くありません。真夏は直射日光を避け、半日陰に移動させるなどの対策をしましょう。特にマンションなどのベランダで育てている場合、日差しの照り返しで高温になりがちなので、半日陰に移動させるか、すだれやシェードを設置し日差しをやわらげます。
また、床のコンクリートの熱はポットの土にも伝わり、根を傷める原因になるので、すのこを敷いたり、ガーデンラックに載せたりして、地面からの熱を遮るようにしましょう。乾きにも注意し、水やりには朝夕の涼しい時間帯に。
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気を付けたいイチゴの病害虫
アブラムシ
春先になると現れます。やわらかい新芽などに集まって植物の汁を吸い、病気を媒介します。新芽の内側や葉の裏側などに隠れていることが多いので、ときどきチェックし、見つけたら手で取ります。
ハダニ
さまざまな植物につくダニの一種で、体の大きさが0.5mmほどと小さく、肉眼では見つけにくい害虫です。葉の裏側について植物の汁を吸い、吸汁された葉は表面に白い斑点が現れます。ときどき葉裏に霧吹きで勢いよく水をかけると防げます。気温が高く乾燥する時期や軒下やベランダなどの雨の当たらない場所は要注意。
ナメクジ
葉や茎、花、果実などを食害します。じめじめと湿った環境を好み、日中は落ち葉の下やプランターの裏側などに隠れて、夜や雨の日に活動します。ナメクジが這った跡を見つけたら、周囲を探して割り箸などで取り除きましょう。寄生虫を持っている場合があるので、駆除するときは素手で触らないようにしてください。防除薬のほか、ハンギングで栽培することでも被害が防げます。
うどんこ病
葉の表面にうどんこ(小麦粉)を振り撒いたような白い斑点ができ、進行すると葉が枯れてしまいます。症状の出た葉を見つけたら早めに取り除きましょう。風通しのよい環境を作ることで防除できます。
灰色かび病
湿気の多い環境や、水やりによる泥の跳ね返りなどで出やすい病気で、初期は葉や花びら、果実が、水がしみたように変色します。進行すると灰色がかったカビが発生します。見つけたらすぐに取り除きましょう。これも、風通しのよい環境を作ることで防除できます。また、水やりの時は上からかけず、株元の土にそっと与えることが大切です。熟した実を放置するのも病気の原因になるので、実はこまめに収穫しましょう。
協力/エム・アンド・ビー・フローラ
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Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。