そこで紙の詰め合わせを作りました
化学的根拠はどうであれ(あれ?化学専攻じゃ……)、1つのインクなのに紙によって発色が変わるという現象はとても興味深いと思ったなおちゃんは、自分の色見本でも標準的な発色と位置付けている紙と、発色が楽しい紙の2グループをA5サイズで2枚ずつ詰め合わせにした「インクをより楽しむ紙」を限定28パック作成しました。
SAKAEテクニカルペーパーの「iroful」やこの企画に協賛していただいた神戸派計画の「グラフィーロ」他を【標準的な紙】として、オリオンの画材用紙「こみっくでねぶ」やPen_Saloonの「ヌルリフィル」などを【揺色を楽しむ紙】として全7種類の紙を入れて、入手方法などの説明も書かせていただきました。
また今回は、以前ブンボーグ大作戦!のスポンサーになってくださっていた、用紙の専門店である株式会社相馬さんにもご協力いただきました。ありがとうございました。
「インクをより楽しむ紙」は大丸藤井セントラルで行われたインクマーケットというイベントで発売しましたが、まだ商品の在庫がありますので、今後は文具マーケットの会場にて頒布予定です。
これをきっかけに紙とインクのマリアージュを楽しんでいただけたら嬉しいです。
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ブンボーグ大作戦!こぼれ話
ご当地インク研究家と名乗っている私、ふじいなおみが、ご当地インクの元祖を探し、インタビューをしてまとめた本の最終巻が完成しました。
今回完成した「北国の万年筆案内人物語」
ご当地インクが生まれて、今これだけ定着しているのは、インクへの愛を強く持つ3名の力があってこそでした。そのご当地インクが生まれるまでを3冊の本に記録しました。
1冊目は、セーラー万年筆のインクブレンダー、石丸治さん
2冊目は、ナガサワ文具センターでKobe INK物語を手がける竹内直行さん
そして今回完成した最終巻は、大丸藤井セントラルの万年筆案内人、福島一康さん。この3名に1人ずつインタビューをしてまとめた3冊です。
なんと!3冊読むと、万年筆の存在価値が消えかけていた1990年代後半から2000年代前半、今度は趣味の筆記具として再び注目を浴びるようになった2000年代半ばからの出来事がひとつの糸でつながります。
こちらの販売は「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のネットショップ(https://daisakusen.booth.pm)で販売中です。インク沼の方や万年筆愛好家の方なら知っていたいお3方の証言をぜひ読んでいただきたいです。