二世帯住宅の間取りは完全分離がいい?メリット・デメリットを解説

知っておきたい二世帯住宅の相場・税金の話

二世帯住宅を建てるにあたって気になるお金のこと。二世帯住宅の相場やコストダウンのコツなどについて解説します。

 

種類別、二世帯住宅の相場



二世帯住宅の建築にかかる費用は、次の金額が目安です。

・完全分離型の坪単価:85万~150万円
・部分共用型の坪単価:80万~130万円
・完全同居型の坪単価:65万~100万円

ただし、建坪数や二世帯住宅のタイプ、二世帯住宅を建てる地域や選ぶ建築会社によってかかる費用は変わってきます。

二世帯住宅を建てる際の相場について、くわしくはこちらをご覧ください。

二世帯住宅の価格相場は?坪数やタイプ別の費用目安・ポイントを解説

 

完全同居型二世帯住宅なら建築コストを抑えやすい

共用部分が多いほど二世帯住宅の建築コストは抑えられます。できるだけ費用をかけずに二世帯住宅を建てたいなら、完全同居型二世帯住宅がよいでしょう。

「生活スタイルの違いやプライバシーを考えると完全同居型が難しい」というときは、部分共用型で何を共用できるのかを家族で話し合いつつ、建築会社に相談して間取りを考えることをおすすめします。

 

完全分離型二世帯住宅なら税制上の優遇を受けやすい

ほかのタイプに比べて建築費用がかさみがちな完全分離型二世帯住宅ですが、新築する際に次のような税制上の優遇を受けやすいという特徴があります。

・不動産取得税
:1世帯あたり1,200万円(長期優良住宅なら1,300万円)控除(50~240平方メートルの床面積の場合)
・固定資産税
:3年度(長期優良住宅なら5年度)分の固定資産税が、1世帯あたり1/2に減税(二世帯住宅の場合は240平方メートルまで適用)
・住宅ローン控除
:区分登記、共有登記それぞれで利用可能
・相続税
:相続する土地建物(330平方メートルまで)の評価額が最大80%まで減額(区分所有登記を除く)

優遇措置が受けられるのかなどは、二世帯住宅の大きさや自治体の判断などによるところもあります。二世帯住宅を建てる前に、自治体や建築会社に相談することをおすすめします。

 

中古住宅リフォームで二世帯住宅コストを抑えることもできる

新築時の税制優遇は受けられないものの、中古住宅を二世帯住宅にリフォームすることで、住宅の取得費用や建築コストを抑えることも可能です。

「初期費用を抑えたい」「コストを抑えつつ広めの二世帯住宅を手に入れたい」という場合は、中古住宅のリフォームを検討してみてもよいでしょう。

二世帯住宅の費用やコストダウンのコツについては、こちらの記事もご覧ください。

二世帯住宅の完全分離型は予算3,000万円で可能?費用を抑える方法もご紹介

 

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二世帯住宅向け賃貸や近居で家族の相性を確認する方法もある

「完全分離型ならお嫁さんも気兼ねなく暮らせそうだけれど、介護のときに不便で後悔しそう」「シミュレーションしてから二世帯住宅の間取りを考えたい」などと悩むときは、マンションの隣同士や二世帯住宅向け賃貸住宅に一度住んでみるとよいでしょう。

近居で家族の相性や生活スタイルを確認しつつ、二世帯住宅のタイプや間取りを考えてみることで後悔のない選択につながるはずです。

せっかく建てるならおしゃれで快適な二世帯住宅にしたいと思う人には、こちらの記事もおすすめです。

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