画像はイメージ(Flicker/ Global Panorama

今やネット通販サイトの代表とも言えるAmazon。しかし、実は出品者の質が玉石混交だということはご存知でしょうか。

【画像】Amazonマーケットプレイスでやられた詐

今回は、巷で噂のAmazonマーケットプレイスを悪用した詐欺についてご紹介していきます。

Amazonマーケットプレイスで遭った詐欺

「新しいシャワーヘッドをAmazonマーケットプレイスで注文した結果、代引きで二重支払いを求められる詐欺にあった」とXに投稿したのはTorishimaさん(@izutorishima)。

Amazonマーケットプレイスとは、Amazon以外の出品者が商品を販売するプラットフォームのことです。

一商品を出品するだけで誰でもすぐにアカウントを創設できる上、アカウント自体の削除が容易であるという特徴があります。

Torishimaさんの投稿によると、出品者の住所は神戸だったにも関わらず返還先が大阪の西成に指定されていたり、該当の商品ページが既に消されていたりと怪しい点が次から次に発覚。

さらに、別の出品者名義で同様の商品が出品されていたものの、そちらもレビュー0かつ発送元が不明瞭となっていたことから、Torishimaさんは同一人物によるAmazonマーケットプレイス詐欺だと確信したそうです。

TorishimaさんはNewSphereの取材に対し、「詐欺出品者の名義であるキンワ産業の本社所在地が指定暴力団参加団体の事務所のすぐ近くにあることから、暴力団に自分達の情報が出回ってしまったかもしれない」と心配のコメントを残しました。

該当のシャワーヘッド自体はAmazon側から返金がなされ、結果的に金銭的にダメージを受けることはなかったといいます。

Amazonマーケットプレイスが詐欺業者達に狙われている理由はこれだけではありません。

Amazonマーケットプレイスでは、同一の商品に対し、複数の業者が出品できる規則になっています。

そして取引実績や信憑性に関わらず、その中で最も安い値段で出品している業者のみが消費者側の購入ページに表示されます。

詐欺業者はこの仕組みを悪用し、素性の分からないアカウントで大幅値引きした人気商品を出品することで、消費者に購入されやすい状況を作っているのです。

詐欺業者は商品が購入されると、出品商品とは異なる粗悪品を代引きで発送したのち、商品到着までに出品していた商品ページを全て削除してしまいます。

これにより、購入者が詐欺だと気付いた時には既にどこにも報告ができない状態になっているといいます。

こうした詐欺に遭わないために、私たち消費者ユーザーにできることはあるのでしょうか。

Torishimaさんは「『代引きで来たら受取拒否』だけでなく、『怪しい出荷元のマーケットプレイス出品者から購入しないこと』を各々が心掛け、自己防衛する必要があると考えています」と語ります。

詐欺業者はアカウントの登録情報をデタラメに設定していることが多く、発送元を確認すれば見抜ける可能性が高いです。

代引きの受け取り拒否については、商品を開封してしまうと対応できないため、やはり購入時点で留意する必要があると言えます。

また、詐欺業者が行う大幅値引きの方法としては、直接金額を大きく下げるのではなく、Amazonポイント還元率を高める方が主流なので、還元率20~30%を謳う出品者には注意すべきでしょう。

段々明るみに出てきてはいるものの、まだまだ被害者が後を絶たないAmazonマーケットプレイス詐欺。

Amazon公式による対応が求められるのはもちろんですが、消費者側の皆さんも自衛の意識を持ち、安全に買い物を楽しみましょう。