不安なことや心配事は起こらないケースが圧倒的に多い
「洗車すると雨が降る」は、私が好きな「マーフィーの法則」(1970~1990年代に流行った日常生活の“あるある”を表したユーモラスなもの)の一つです。
他にも「カレーうどんを食べたくなるのは白シャツを着ているときである」「家族で出掛ける予定を立てると、前日に子どもが熱を出す」「高価な食器ほど、よく割れる」などは、私なりのマーフィーの法則です。
とはいえ私の場合、実際には、洗車をしてすぐに雨が降ることはめったにありません。カレーうどんを食べたくなるときに白シャツを着ているのは、まれです。子どもが熱を出さず家族で出掛けることも多いし、普段使っている食器が割れるのです。
それなのに、マーフィーの法則として心に刻まれるのは、その事態が他より強烈に印象づけられてしまうからです。
『現代語裏辞典』(筒井康隆著・文藝春秋刊)には「心配性」の意味として「心配し過ぎてその通りになる性格」とあります。
心配事は起こらない方が圧倒的に多いのですが、それが一度でも起こると、「やはり心配していた通りだ」と強く心に焼き付けられ、心配性に拍車がかかります。
ぱぴ0618さんも不安や心配が現実になったことがあるのでしょう。一度でも実際に起これば、その印象が深く刻まれます。
しかし、不安なこと、心配事は、起こらない方が圧倒的に多いのです。
ですから、自分が不安に思っていること、心配していることは、ほとんど起こっていないという事実を再確認することをおすすめします。
そして、「こうなったらどうしよう」と不安がるだけでなく、具体的に「こうなったら、こうしよう」と計画を立てるといいでしょう。
例えば「将来年金だけの生活になったらどうしよう」と不安になるのではなく、「収入が年金だけになったら、それに見合った生活をしよう」「年金だけでは心もとないから、副収入を得る方法を見つけよう」などと考えておくのです。
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他人と比べず、自分ができることを増やすと自信がつく
自信をつけるための具体的な方法は、他の人と比べずに、「これはできる」と言えるものをいくつか身に付けることです。
例えば、味噌を手作りする。100均に足しげく通って商品の情報通になる。一年間にやりたいことを(できるかどうかは別にしても)100個は書き出せるようになるなど、どんなことでもかまいませんから、成功体験につながることをしてみるのです。
不安になるのは、恐れていた事態になったとき、対処する自信がないからです。小さな成功体験を積み重ねていくことで、「なるようになる」という開き直りを含めて、自分の力を信じて乗りきれるようになります。