フィカス・プミラは小さくて丸い葉が愛らしく、観葉植物としても人気があります。つるを伸ばして這うように枝葉を広げ、丈夫で放任してもよく育つので、ビギナーにもおすすめ。この記事では、フィカス・プミラの基本情報や葉や茎の特徴、名前の由来や花言葉、育て方のポイントなどについて、詳しくご紹介します。
フィカス・プミラの基本情報
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植物名:フィカス・プミラ
学名:Ficus pumila
英名:creeping fig、climbing fig
和名:オオイタビ
科名:クワ科
属名:イチジク属(フィカス属)
原産地:東南アジア南部
分類:常緑つる性低木
フィカス・プミラの学名は、Ficus pumilaで、学名がそのまま流通名になっています。クワ科イチジク属の常緑匍匐性低木で、ゴムの木やガジュマルの仲間です。原産地は東南アジア南部で、暑さに強く、寒さに弱い性質をもっています。最低気温が0℃以下になる地域では冬越し対策が必要ですが、関東地方以南の太平洋沿岸などの暖地では、戸外でも越冬できます。
つる性で這うようにして広がっていくので、壁面緑化などに利用されることも多いようです。斑入り種などは、ハンギングバスケットや鉢物、寄せ植えのアクセントなどにもよく利用されています。
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フィカス・プミラの葉や茎の特徴
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園芸分類:観葉植物
開花時期:5〜8月
樹高:20〜100cm
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
つるを伸ばして這い広がる性質をもっており、地面ばかりか壁面にも気根(付着根)を出しながら面を覆うように生育します。つるが伸びる性質を生かし、鉢植えをハンギングして流れるようなラインを出しても素敵です。
フィカス・プミラは、小さくて丸い葉を枝に密につけるのが特徴的です。白または黄色の斑入り葉に人気があり、葉がカールするものなど、多様な品種が出回っています。園芸品種のフィカス・プミラは、ほとんど花や果実をつけることはありませんが、イチジクと同じように、果実のように膨らむ花軸の中にたくさんの小さな花を咲かせます。
ちなみに、一般に販売されているフィカス・プミラの葉は幼葉の状態がほとんど。成葉になると長さ5~12cmと大きくなりますが、栽培環境では成葉はあまり見られないようです。