介護職の1ヶ月の夜勤回数はどのくらい?

ここまで、介護職の勤務形態と夜勤時間について説明しました。では、介護職が1ヶ月に勤務する夜勤回数はどのくらいあるのでしょうか?

介護職の1ヶ月の夜勤回数は4~5回が一般的です。しかし、病院や施設によっては1ヶ月に7~8回になるなど違いがあります。

そのため、体にかかる負担に不安を感じる場合には、入職前に1ヶ月の平均夜勤回数を確認しておくといいでしょう。

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介護職が夜勤で行っている仕事内容は?

介護職の夜勤は、勤務開始が16:30や17:00からとなっているケースが多くあります。夜勤では勤務開始が夕方となるため、主な介護業務には以下のような仕事があります。

・食事の介助
・下膳、食事で使ったエプロンの片づけ
・歯磨きの介助(口腔ケア)
・自室に戻る移動、移乗(車いすとベッド間を乗り移ること)の介助
・パジャマへ着替える介助
・排泄(トイレ、オムツ交換など)の介助
・患者さん・ご利用者さんの部屋の見まわり
・寝返りに介助を必要とする人への体位交換
・ナースコールへの対応
・記録

この他にも、発熱者がいた場合には、看護師の指示に従って氷枕を交換したり、夜間眠れない患者さん・ご利用者さんの話を聞いて不安を和らげたりといった介護業務を行っています。

ただ、夜勤では医療スタッフの人員が少なくなるため、「患者さんやご利用者さんの体調が急に悪くなったらどうすればいいの?」と不安に感じるかもしれません。

例えば特別養護老人ホームでは、90%の施設で看護職員の夜勤・当直を行っていないという調査結果があります(厚生労働省「第143回 社保審−介護給付費分科会 参考資料2」より)。

一方でそのうちの93%の施設で看護師のオンコール体制を取り入れているという結果も出ており、夜間に医療スタッフと連携が希薄になってしまう施設は少ないことが分かります。

どんなときにでも医療スタッフの指示を受けやすい体制が整っていることは、利用者さんはもちろんのこと、介護職の負担軽減にもつながることでしょう。