ICUってどんなところ?

ICUは、さまざまな疾患や事故などで重篤な状態に陥った患者を集中してケアする場所です。2014年のデータでは781施設にICUが設置されています(厚生労働省「医療施設調査 平成26年医療施設(静態・動態)調査」より)。大学病院や総合病院など大きな病院になるほど設置率が高くなる傾向にあり、500床未満の病院へのICU設置率が約7%なのに対して、500床以上での設置率は約67%となっています。

特定の診療科や臓器に限らず、患者が複数の疾患を抱えている場合も少なくありません。専門的な知識やスキルだけではなく、患者の全身状態を総合的に管理する必要があります。ICUは看護師が働く部署の中でも高度な知識を必要とするので、仕事内容は難しく、また気の抜けない場所でもあります。

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ICUで働く看護師の仕事内容は?

ICUに入室している患者は、たくさんのモニターやドレーン、点滴、人工呼吸器など、管理が必要なものが多いうえに、バイタルサインを含めた患者の全身管理も行っていかなくてはなりません。また、ICUの患者は重篤な状態の方ばかりなので、異常は早期に対応しなければなりません。そのためには些細な兆候も見落とさないよう細心の注意が必要です。さらに、患者の清潔を保つのも重要な仕事です。動くことができない患者の皮膚状態に変化がないか、ということにも注意することが大切です。ほかにも、状態が安定した患者の退室・転棟準備も大事な仕事になります。