米飴と中双糖を地釜で少量ずつ時間をかけてコトコト丹念に煮詰めて、丁寧に作り上げた「冷やし飴の素」。生姜がぴりりときいた味わいです。着色料や添加物は使っていません。
冷やし飴。「懐かしい」、「縁日の風物詩」、そんなイメージがありますが、本当に子どもの頃に冷やし飴を飲んでいた人や、縁日で飲んだ記憶のある人って、意外と少ないんですよね。
それでも、なんとなく懐かしく思えるのは何故でしょう。10代の人からも「懐かしい味がする」なんて言われます。あめは、千年以上の歴史があるといわれていて、シンプルですし、甘いものの原点が備わっている気がします。不思議な魅力。
岩井製菓さんの「ひやしあめの素」は、冷やし飴に欠かせない3つの要素の「飴、砂糖、生姜」全てに飴専門店ならではの原料へのこだわりが感じられます。
飴の原料は、もち米を精製してつくった米飴を使用しているので、水飴の中では最高級といえそうです。そこに甘味のあっさりした中双糖を合わせているので、甘さがくどくなく、喉越しすっきりです。
生姜は、高知県産の天然の土生姜を使用していて、製造直前に絞り汁にして入れているので香りと鮮度が違います。
さらに製法も丁寧なんです。昔ながらの地釜を使って直火で煮詰めた技法だそうです。直火なので、少しずつ時間をかけないと焦げてしまうでしょうから、神経を使ってじっくり少量ずつされていると思います。
現代の市場に出ている「お菓子類」は添加物が入っているものが多いですが、岩井製菓さんのひやしあめの素は、着色料や添加物は一切使っていないので、昔ながらの上品な飴の味が堪能できるんです。
さらに、殺菌効果のあるとされる生姜が程良く効いているので、のど飴としてもいかがでしょうか。元気な時はもちろんですが、ちょっと疲れた時、喉が痛い、咳が出るなんて時にも。気持ちも癒されてしまいます。
そのままスプーンですくってなめても良いですし、水分で薄めてドリンクにもできるのでアレンジが効きやすくて利便性が高い点も高得点です。牛乳や豆乳に合わせても飲みやすいですよ。炭酸水もスッキリします。夏は冷たい飲み物で、冬は温かい飲み物に合わせて、季節を問わない万能選手なんです。
私はヨーグルトにかけたり、蜂蜜や黒蜜代わりにも使います。オリジナルメニューとしてアイスクリームに混ぜるとキャラメルアイスっぽくなりましたよ。甘さだけではなく、甘い中に生姜のピリッとしたさわやかなパンチがあって、そのバランスが良いんです。お料理に使ってもまろやかなコクが出ますので、いろいろ試してみても楽しいです。