契約データ容量を使い切らない人が多い理由

――契約しているデータ容量プランの違いも興味深いです。7GB以下の小容量が、格安スマホとキャリアサブブランドに非常に多く、大手4キャリアと3キャリアにも比較的多いです。
ところが、オンライン専用だけ突出して少なく、中容量(8GB~30GB)がずば抜けて多い理由は何でしょうか。それぞれのユーザー層にスマホ利用方法の違いがあるのでしょうか。

担当者 オンライン専用プランが中容量(8GB~30GB)に多い理由は、ahamoの存在が大きいです。ahamoが2021年の登場した時は最小のプランが20GB以上(現在は30GB)のものしかなく、結果的に中容量のプランを契約している人が多くなります。

――なるほど。ところで、直近のデータ利用容量と、契約時のデータ容量を比較すると、格安スマホ以外は契約データを使い切っていな人が多いです。特に大手4キャリアでは甚だしい。無駄に高い料金を支払っているのではないでしょうか。

担当者 先に述べたように大手4キャリアは幅広い年齢層のユーザーがいます。その中にはリテラシーがあまり高くなく、自分に合ったプランと契約しているプランがマッチしていない人も多いかと思われます。

しかし大手4キャリアそれぞれに料金シミュレーションがありますから、定期的に料金の見直しをお勧めいたします。

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ahamoが火をつけた増量とポイ活

――料金プランをめぐっては、ahamoも今年(2024年)10月から月額2970円に据え置いたまま、データ量を20GBから30GBに増量するなど、低料金競争が再び激化しています。スマホ料金競争は今後どうなりますか。

担当者 ahamoが月額料金は変わらないまま30GBにギガを増やしたことで、povo、LINEMOも料金を見直しました。格安スマホがそれに対抗してどんな動きに出るのかが楽しみです

今後の料金戦略としては3つの競争領域になってくるかと思います。1つ目は5GB以下の低料金・低容量帯です。2つ目は20~30GBのコスパを重視した中容量帯です。3つ目は使い放題からポイ活プランに当たる比較的月額料金が高い大容量帯です。今後、料金に変化や容量のシェアが起こってくると思われます。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)