勝手に解釈して傷つくのはNG!気遣いが大切
この手のタイプは「普通はこうするもの」と常識を突きつけたり、よその夫と比べたりしないことです。
ノーリアクションでも案外聞いていたり、別の部屋に行ってしまうときは何か(ご主人の優先順位で)やることがあったりするだけで、実はあなたに話しかけられること自体は嫌いではないのかもしれません。
勝手に解釈して勝手に傷ついちゃう妻って、実は多いんです。
晩酌はできずとも、コーヒーやお茶、フルーツやデザートタイムを作ってみたらどうでしょう。最初はわからないかもしれませんが、こういう気遣いが、後々ボディブローのように効いてくることもあるんです。
何より、気遣いのできる自分を誉めてあげてほしいです。話しかけてなんとか会話に持っていこうとするのも、素敵な気遣いです。
会話が苦手な夫の場合、LINEやメールなど、文字でのコミュニケーションに替えてみるのもおすすめです。
まずは「お疲れさま」などの挨拶から始めて、慣れてきたら家にいるときでも、別の部屋にいるご主人に「ご飯はおいしかったかな(絵文字)」など、メッセージやスタンプでコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか。
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信頼関係があれば、無理に会話しなくてもOK
もし、あなたが会話が続かないことにストレスを感じているなら、無理に話し掛けるのをやめて「心の対話」を目指すのも、いいかもしれません。
新婚夫婦じゃないからこそ、これまで長年、苦楽を共にしてきたはずで、信頼関係はできているはず。会話がないとはいえ、困ったときには頼れる関係です。
無理に話題を作って話さずとも、黙っていても、ただ一緒にいることに価値があったりするんです。お互いを信頼している夫婦だからこそ、あえて話さないときがあってもいいのです。
どれか1つの方法を選んで続けるより、熟年にさしかかった夫婦として、あの手この手で夫に気遣いを示すといいと思います。そして、それができる自分を「なんて素敵な奥さん!」と誉めて労うことも忘れないでください。
回答者プロフィール:岡野あつこさん
おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)、電子書籍『離婚診断』(アデル出版)がある。
・離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル」
構成:竹下沙弥香(ハルメクWEB)