「認可保育所」は国の基準を満たした児童福祉施設
認可保育所は児童福祉法という法律に基づく児童福祉施設で、施設の広さや設備内容、職員の配置人数などの設置基準が国によって定められています。認可保育所には区市町村が運営する公立保育所と、社会福祉法人などが運営する私立保育所がありますが、運営費はどちらも公費で賄われています。0歳児から就学前の児童が保育の対象ですが、受け入れる乳児の月齢や幼児の年齢は各施設で異なっています。また保育時間は原則8時間とし、早朝保育や延長保育を含め最大で11時間と定められています。
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「認証保育所」は東京都独自の基準を満たした保育施設
深刻な待機児童問題や多様化する保育ニーズに対応するために、東京都が新たに設けたのが認証保育所制度です。認証保育所は民間企業やNPO、個人が運営主体で、保育料も施設側が自由に設定することができます(ただし上限あり)。
施設基準や職員の配置基準などは認可保育所とさほど大きな違いはありませんが、特徴的なのは東京都独自の基準です。例えば0歳児からの受け入れや13時間以上の保育時間を義務付けるなど、大都市ならではの要望に応える様々な基準が認証保育所には設けられています。これらの基準を満たし認証保育所の認定を受けた施設には、東京都と区市町村から補助金が支給されます。