英国などで毎年、第1次世界大戦が終結した11月11日を記念して行われる「リメンバランスデー」の戦没者追悼式典。今年はカミラ王妃が、呼吸器系の感染症で休養中のため、不参加となったが、チャールズ国王はじめ英国王室の上級メンバーが、戦死者追悼の象徴である赤いポピー(ひなげし)の花のブローチをつけて出席した。
2024年11月9日(現地時間、以下同じ)、ロンドンの「ロイヤル・アルバート・ホール」で開催された戦没者追悼記念コンサートと、その翌日、同じくロンドンのホワイトホール通りで行われた「リメンバランス・サンデー」の記念式典に、がんの化学療法を終えて、公務に復帰したキャサリン皇太子妃が全身ブラックのシックな装いで連日登場。ダイアナ元妃が所有していたジュエリーや亡き義母のお気に入りブランドを身につけていたことでも、話題を呼んだ。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
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プリンセス・オブ・ウェールズことキャサリン皇太子妃は、ホワイトホール通りにある慰霊碑で行われたリメンバランス・サンデー(11月11日もしくは11月の第2日曜)に出席した。
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キャサリン妃は、リメンバランスデーの週末、軍隊、退役軍人、そして亡き義母に敬意を表し、王室のメンバーとともに連続して公の場に姿を現した。
11月10日日曜日、キャサリン妃はロンドンの戦没者慰霊碑、ザ・セノタフ前で行われたリメンバランス・サンデーの式典に出席した。この登場は、がん(タイプは特定されていないままだが)の予防的化学療法に耐えながら、この1年の大半を過ごしてきた闘うロイヤルの姿を、世界やロイヤルファンが垣間見ることができる、その週末2度目の機会となった。(この日は2020年のリメンバランスサンデーでも着用していた「キャサリン・ウォーカー&カンパニー」のブラックコートに、亡きエリザベス女王が所有していたパールのピアスを合わせていた)
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キャサリン妃は、その前日の11月9日にも、ロイヤル・アルバート・ホールで開催された「フェスティバル・オブ・リメンバランス」に夫のウィリアム皇太子とともに登場。チャールズ国王、その弟エドワード王子、エドワード王子の妻エディンバラ公爵夫人ソフィーも出席していた。
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米誌『People』によると、11月9日の登場の際、キャサリン妃は亡き義母ダイアナ元妃にさりげなく敬意を表し、かつてダイアナ元妃が所有していた「コリングウッド」(ダイアナ元妃の実家であるスペンサー家のお気に入りのジュエリーブランドで、結婚祝いに贈られたものだそう)のパールのドロップピアスを着用していたという。
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11月10日、キャサリン妃はまた、ダイアナ元妃にさりげなく、しかし実質的な敬意を表し、義母のお気に入りのデザイナーの一人である「キャサリン・ウォーカー&カンパニー」のオールブラックのセットアップを身につけたと『People』は報じている。
「(キャサリン・)ウォーカーはダイアナ元妃の友人でもある。そしてダイアナ元妃が1983年、チャールズ皇太子(当時)とウィリアム王子(当時)とオーストラリアを訪問したときを含め、王室生活の初期から彼女の作品を身につけていた」と同誌は書いている。
ダイアナ元妃は1997年8月31日にパリで亡くなった。36歳だった。
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多くのメディアが指摘しているように、ウィリアム皇太子夫妻は最近、インスタグラムのアカウントを更新し、公の場に登場したときの写真を立て続けに載せている。それはある意味、ウィリアム皇太子が言うところの「ひどい」1年が過ぎ、彼らは新しいページをめくる準備ができているというサインだ。
「正直に言えば、ひどかったです」。英紙『Daily Mail』によれば、プリンス・オブ・ウェールズことウィリアム皇太子は、がんと診断され、治療を受けてきた妻と父、両方を見てきた2024年について、「おそらく私の人生で最も辛い年だったでしょう」と発言した。(11月7日、南アフリカ・ケープタウンで行われた「アースショット賞」の表彰式でのインタビューにて)
キャサリン妃のがん治療が終わり、フルタイムの王室業務に復帰するまでの道のりはゆっくりではあるが、着実に進んでいることを、今回の連続登場が物語っている。
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「夏が終わりに近づき、ようやく化学療法を終えることができて、どんなに安堵(あんど)したことか、言葉では言い表せません」とキャサリン妃は今年9月、動画で発表した。「この9か月間は、私たち家族にとって、信じられないほど大変でした。周知の通り、人生は一瞬にして変わってしまうもので、私たちは荒波と未知の道を切り抜けるための方法を見つけなければなりませんでした。がんの旅は誰にとっても、特に身近な人にとっても、複雑で、怖く、予測不可能なものです」
「キャンサーフリーの状態を維持するためにできることをするのが、今の私が重点的に取り組むべきことです」と彼女は続けた。「化学療法は終わりましたが、治癒と完全回復への道のりは長く、一日一日を大切に過ごしていかなければなりません。しかし、私は仕事に復帰し、今後数か月のうちに可能な限り、もういくつかの公務を行うことを楽しみにしています」
※( )内編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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