侵入を防ぐ物理的な対策


侵入犯罪を防ぐための物理的な対策をご紹介します。侵入手口でもっとも多いのは「無締り」(玄関や窓に鍵をかけないこと)、次に多いのは「ガラス破り」と「合鍵」です。しっかり対策をして被害を防ぎましょう。

戸締りを万全にする

あらゆる防犯対策をしても無締りであれば簡単に侵入されてしまいます。ドアや窓の施錠は万全にしましょう。

玄関や大きな窓だけでなく、人が入れそうにない小さな窓が侵入口となることもあるため、油断は禁物です。すべてのドアと窓の戸締りをしっかり行いましょう。

屋外や玄関近くに鍵を置かない

鍵は必ず持ち歩くようにして、郵便受けや植木鉢の下などの屋外には絶対に置かないようにしましょう。

家の中では、玄関に入ってすぐの場所や、窓の近くに鍵を置かないこと。鍵が盗まれやすくなるほか、鍵の種類によってはメーカー名や番号で合鍵を作れるものがあるため、気づかないうちに合鍵を作られてしまうリスクもあります。

足場をつくらない

2階からの侵入を防ぐために、侵入者の足場をつくらないようにしましょう。はしごや脚立は庭に出しっぱなしにせず、鍵がかかる場所に保管します。

また、外壁塗装中は2階部分や屋根の塗装をするために足場を組みますが、この足場は誰でも簡単に登ることができ、侵入者に狙われやすくなります。人が通ると感知して点灯するセンサーライトを設置するなどの対策をしましょう。

新聞を溜めない

侵入者は家人が留守かどうかをチェックしています。郵便受けに新聞が溜まっていると一目で留守だと分かってしまいます。旅行や出張などで不在になるときは新聞の配達をとめましょう。

見通しを良くする

住宅のまわりに高い塀やフェンス、木があると、侵入者にとっては恰好の隠れ場所になります。植木の剪定などをして周囲の見通しを良くしておきましょう。

防犯グッズを活用する

警察庁によると、侵入に5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといわれています。防犯グッズは侵入に時間をかけさせるものや、ライト・音など侵入者が嫌がるものを取り入れましょう。

窓やドアの補助錠
窓やドアに補助錠を取りつけると侵入に時間がかかり、あきらめさせる効果が高まります。窓の補助錠は外から見えにくい場所に取りつけるのがおすすめです。

防犯フィルム
防犯フィルムとは、窓ガラスに貼ってガラスの強度を高め、侵入を防ぐものです。女性でも貼ることができ、比較的取り入れやすい防犯アイテムといえます。

窓用防犯アラーム
窓に異変が生じると反応し、大音量でアラームが鳴ることで侵入者を躊躇させます。装着方法はテープで貼るなど簡単なものが多く、手軽にできる防犯対策としておすすめです。

センサーライト
侵入者は人に見られることを嫌います。センサーライトは侵入者が近づいたときに自動で点灯するため、夜間の防犯対策に効果的です。

防犯カメラ
侵入者は証拠が残ることを恐れるため、犯罪の抑止につながります。

防犯ステッカー
なるべく低予算で防犯対策をしたい場合は、「防犯カメラ作動中」などと記載されているステッカーを貼るのも手です。

防犯砂利
防犯砂利とは、軽く踏むだけで大きな音が出るようにつくられた砂利のこと。庭やベランダに敷くことで侵入を防ぐ効果が高まります。

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(まとめ)
悪質な侵入犯罪のニュースを見ると心配になりますが、侵入者の手口が分かれば対策ができます。しっかりと対策をして住まいの防犯性を高めましょう。

構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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