米国を本拠とする国際的なマーケティングリサーチカンパニー、J.D. パワー(ジェイ・ディー・パワー)より、J.D. パワー 2024年共通ポイントサービス満足度調査℠の結果が発表されました。高い評価を得たのはどのポイントサービスなのでしょうか。詳しくみていきましょう。

dポイント、nanacoポイント、PayPayポイント等8ブランドを対象に調査

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本浩二、略称:J.D. パワー)は、J.D. パワー 2024年共通ポイントサービス満足度調査SMの結果を発表した。

本調査は共通ポイントサービスの利用実態や満足度を調べるもので、4回目となる本年は新たにJRE POINTとVポイントを調査対象とし、dポイント、nanacoポイント、PayPayポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、WAON POINTと合わせた8ブランドを対象に、業界横断的に調査を実施した。(英文表記アルファベット順)
 

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共通ポイント市場の満足度は前年比で横ばいも、通信系での評価動向に差異あり

本年調査の総合満足度平均は700ポイントとなり、前年調査(2023年10月発表)からの変化は見られなかった。

通信系、流通系、金融系、交通系*の4業界に分けて見ると、流通系は前年と同水準であったが、通信系ではブランドごとに評価が分かれた。一部のブランドでは評価の向上が見られる一方、停滞または低下しているブランドも見受けられた。

通信系の一部ブランドで評価が向上している要因の1つとして、携帯電話会社各社によるポイントの還元率等が上がるスマートフォンの新料金プランの導入が考えられる。

これらの料金プランは系列の金融サービスや、コード決済をはじめとした決済サービスの利用によって金銭的特典や多くのポイントを獲得できるもので、その経済圏の根幹を成す共通ポイントの満足度の向上につながっていることがうかがえる。

* 各業界のブランドは下記の通り
通信系:dポイント、PayPayポイント、Pontaポイント、楽天ポイント
流通系:nanacoポイント、WAON POINT
金融系:Vポイント
交通系:JRE POINT
 



[図表1]共通ポイント市場の満足度