Q.毎日ため息ばかりついてしまいます
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A.ため息のような深い呼吸は自律神経を整えるのに効果的
ため息は心配事や悩み事があったり、仕事で疲れていたりするときなどに出がちです。
ため息は自律神経の面から見ると、実はとても体にいいものなのです。
悩んでいるときや疲れが溜まっているときは、体が緊張でこわばり、呼吸も浅くなって、血管が収縮した状態になっています。これでは、自律神経も不安定になってしまいます。
そんなときに「ふぅ~」とゆっくり長くため息をつくことによって、浅くなっていた呼吸が深くなります。さらに滞っていた血流がよくなり、酸素の供給量も増えるため、副交感神経の働きを高めてくれます。
逆にため息をつくのを我慢すると、血流はますます悪くなり、頭痛や肩こりなどにつながる可能性も高まってしまいます。
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Q.最近疲れていて、笑うことが減りました……
shimi / PIXTA
A.口角を上げるだけでも自律神経がプラスに働きます
毎日のストレスフルな生活で、しばらく笑っていないな、という人もいるかもしれません。そんなときは、たとえつくり笑いであっても、鏡の前で笑ってみましょう。
口角を上げることで顔の筋肉の緊張がほぐれ、副交感神経が優位に。その結果、心はリラックスでき、血液の流れも改善されます。さらなるメリットも報告されています。
最近の研究では、笑うことが体の免疫力をアップさせ、がん予防にも効果があるナチュラルキラー(NK)細胞を増大させることが明らかになってきました。
また、笑うことは脳の活性化につながり、認知症の予防にもなるといわれています。
さらに、つらいことや悲しい出来事に見舞われて落ち込んでいる人にとっては、笑うことが元気を取り戻すきっかけになることもあります。
反対に怒ったり、イライラしたりすると、自律神経が乱れて血管が損傷し、老化のスピードが加速してしまいます。