Q.忙し過ぎるからなのか、食事をおいしく感じません……
buritora / PIXTA
A.「マインドフルネス」で一つのことに集中してみましょう
「マインドフルネス」という瞑想法をご存じでしょうか。これは「今ここにある現実」だけに目を向けて雑念を排除し、心を安定させる瞑想の手法で、誰でも簡単に始めることができます。
このマインドフルネスの「一つのことに集中する」手法には、実は自律神経を整える効果があるのです。
例えば、呼吸をしているときは呼吸だけに意識を向け、「今、鼻から吸った息が肺を膨らませている」と目の前のことに集中します。
また、食事をしているときには、自分が何を食べているのか意識しながら、自分のやっていることを頭の中で実況中継してみましょう。「肉汁とタレの甘みがよくマッチしている」「隠し味の柚子が効果的」など、実際に感じたことを言葉で表現してみるのです。
そうすれば、知らず知らずのうちに食べるペースがゆっくりになり、一つ一つをじっくり味わうことができます。たまっていたストレスや雑念がいつの間にか消え去り、食事の楽しさで心も満たされるはずです。
これらのような工夫を取り入れれば、ストレスを解消し自律神経を安定させることができます。
(広告の後にも続きます)
Q.人生の目標が見つからないのですが······
freeangle / PIXTA
A.1か月に一度「やりたいことリスト」を作ってみる
長い人生ではいつ何が起きるかわかりません。ある日突然、思わぬ事故や災害に見舞われたり、病気で入院したりすることだってあります。
そんな人生の重大事に直面して「あのときこうしておけばよかった」と後悔しても、失われた時間は返ってきません。
そうならないためにも「今を生きる」という意識を常に持って、「やりたいこと」のリストを作ってみましょう。
やり方は簡単。まずは1か月に一度、自分のやりたいことを自由に思いつくままリストにまとめます。その内容を見直しながら、生きる目標を意識し、リストの項目を一つずつ実行できるよう努力してみるのです。
「今、一番やりたいことは何だろう?」と自分に問いかけることで、やりたいことが明確になり、生きる目標が見つかります。
そこから、「後回しにしたら、いけないものは何だろう?」とリストの項目を整理することで、今やらなくてはいけないことも発見できるようになります。
しっかりとした目標を持つことができれば、自ずとモチベーションが上がって毎日が充実。自律神経も整っていきます。
第2回では、働く女性のメンタル不調や、ストレス疲れの解消法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は『なんとなくだるい、疲れやすいを解消する!自律神経について小林弘幸先生に聞いてみた』(Gakken 刊)を一部引用して作成しています。