更年期以降に急増する【尿漏れ・頻尿】を自分で治す!骨盤底ケア習慣とは【医師解説】

急に尿意を感じて我慢できなかった、咳や荷物を持ち上げたら尿漏れした、そんな経験はありませんか? 50代以降の女性の2人に1人が経験するといわれる尿漏れや頻尿の症状は、セルフケアと生活習慣で改善できます。関口さんに伺います。

取材先・記事監修:関口由紀さんのプロフィール

女性医療クリニックLUNAグループ理事長
関口由紀さん

せきぐち・ゆき 1989年、山形大学医学部卒業。横浜市立大学医学部泌尿器科等を経て、2005年に横浜元町女性医療クリニック・LUNAを開設。現在、女性医療クリニックLUNAグループ総帥として、横浜に女性医療専門クリニックを展開。女性がいくつになっても元気できれいにあることをサポートすることに尽力。横浜市立大学大学院医学部客員教授。

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尿漏れ・頻尿と深く関わっている「骨盤底」とは?

50代以降の女性の多くが経験する尿漏れや頻尿。急な尿意で一日に何度もトイレに通う、トイレまで尿意を我慢できない、運動中に尿が漏れる……など症状は人それぞれです。

「こうした症状と深く関わっているのが、骨盤の底にあるひし形のプレート『骨盤底』です」と解説するのは、女性医療クリニック・LUNAグループ理事長で泌尿器科医の関口由紀(せきぐち・ゆき)さんです。

骨盤底は、筋肉やじん帯、筋膜、皮下組織などで構成され、大きく二つの役割を果たしています。一つは、膀胱、子宮、直腸など骨盤内の臓器を下から支える役割。もう一つは、尿道、膣、肛門の出口を開閉させ、尿や便の排泄をコントロールする役割です。