更年期以降に急増する【尿漏れ・頻尿】を自分で治す!骨盤底ケア習慣とは【医師解説】

尿漏れ・頻尿の対策は?

「尿漏れのために外出したくなくなる、趣味やスポーツをやめてしまうなどQOL(生活の質)が低下しないよう、予防や治療をしましょう」と関口さんはすすめます。

症状によってさまざまな治療法がありますが、一番の基本となるのが 「骨盤底トレーニング」です。また生活習慣でも骨盤底を強く、若くすることができます。自分で骨盤底を強く若くする骨盤底ケアの方法を紹介します。

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骨盤底ケア1:骨盤底を弱めない姿勢と動作にする

腹筋運動は要注意!

腹筋運動でお腹に筋肉をつければ、尿漏れや頻尿が改善されると思っている人がいますが、要注意! 腹筋運動は腹圧を高め、骨盤底に大きな負担をかけてしまうので、骨盤底を引き締めながら行うことが大切です。

トイレでいきむときは、前かがみの姿勢で

トイレの背もたれに背中をつけ、背すじを伸ばした姿勢でいきむと、骨盤底は下へ下へと押し下げられてしまいます。トイレでは背すじを伸ばしたまま体を前に傾けていきむのが、骨盤底に負担をかけないコツです。

重い物は腰を落として持つ

立ったままおじぎをするような姿勢で重い物を持つと、お腹に圧力がかかって、骨盤底に負担をかけます。ひざを曲げて腰を落として持ち上げましょう。骨盤底への負担を軽減するだけでなく、ギックリ腰も防げます。

猫背を正し姿勢を真っすぐに

猫背の姿勢や腰を反らせた姿勢など、悪い姿勢はお腹に圧力をかけ、骨盤底への負担が大きくなります。腰から背骨全体が真っすぐ伸びた姿勢を普段から心掛け、お腹に圧力がかからないようにしましょう。

座るときも姿勢を伸ばす

座っているとき、骨盤が前傾して背すじが伸びていないと、お腹に圧力がかかって、骨盤底に負担をかけてしまいます。骨盤を起こして背すじを真っすぐ伸ばして座れば、骨盤底に余計な腹圧がかかりません。